こんにちは。ライター兼主婦の青井千夏と申します!
さっそくですが、皆さまはシリコンバッグってご存じでしょうか?
冷凍から電子レンジ調理まで可能なシリコン製のジッパー付き保存袋で、某100均ショップでは売り切れ続出中らしいです。
「シリコンバッグ」で検索すると複数の商品が出てきますが、とくに注目されているのがアメリカ産のシリコンバッグ「Stasher(スタッシャー)」! なんと冷凍・電子レンジ・湯煎・オーブン・食洗機のすべてに対応しているとのこと。
- 昼食と夕食はほとんど自炊
- 私・夫・小学生2人の4人家族
- 料理の腕前はときどきオーブンで食材を炭化させるレベル
このような主婦(私)がさっそく買って使い倒してみたところ、誕生日にセットでプレゼントして欲しいレベルの超便利キッチングッズでした。この記事で徹底レビューしますので、興味のある方はぜひご一読ください。
まずは見よ!これがスタッシャーだ!
質感は固めのフリーザーバッグといった感じです。色は半透明で、デザインもおしゃれ。
ジッパー部分はかなりしっかり密封でき、水を入れて振っても液漏れしません。100均のものは口を閉じる際に別部品(電子レンジ非対応)が必要ですが、スタッシャーは単体で閉じられます。
購入したのは2タイプ
スタッシャーは形状、サイズ、カラーに豊富なバリエーションがあり、コスメや薬の保管、お菓子の持ち運びなどにも利用できます。今回は料理に使う前提で、使いやすそうなこの2つを購入しました。
↓【購入品 タイプ①】 Stasher サンドイッチ(Mサイズ)
・定価:1,650円
・サイズ:縦18.5×横19.3×マチ2.6 cm
・容量:450 ml
※定価など上記は原稿執筆時のものです
平べったいタイプです。お弁当で手作りサンドイッチを持っていくときにちょうど良いサイズ感。
観音開きした鶏胸肉1枚がジャストサイズで入ります。
↓【購入品 タイプ②】 Stasher スタンドアップ ミディアム
・定価:2,530円
・サイズ:縦18×横21.6×マチ9 cm
・容量:1.6 L
※定価など上記は原稿執筆時のものです
サンドイッチよりも一回り大きめ。マチが広いので自立します。
冷蔵庫のデッドスペースで浅漬けを作るのにも活躍します(隣の容器に入った白い粉は夫のプロテインです)。
スタンドアップは、ミディアムで鶏胸肉2枚は余裕で入るくらいのサイズ感です。
なお、電子レンジのサイズによってはスタンドアップが立て置きできない可能性があるので、購入の際は高さが合うかチェックするのをおすすめします。私は何も考えず買いましたが、かなりギリギリでした。
※今回購入した2タイプ以外にもバリエーションが豊富にあります。詳しくはStasher公式サイトをご覧ください。
スタッシャーの機能を確認してみる
さて、使う前に噂どおりの使い勝手なのか機能をチェックしてみます。
英語表記もありますが、日本語のほうを参考にします。
- 電子レンジOK
- 冷凍保存OK
- 湯煎調理OK
- オーブン調理OK(250℃まで)
- 食洗機OK(パンフレットのほうに記載あり)
- 直火・トースターは使用不可
ほんまか……?(不安)
耐熱性−18℃〜250℃ってなかなかよ? 見た感じ、そんな戦闘力があるようには見えないが…?
実際に料理で使って検証してみた
機能説明に疑念を抱きつつ、実際に料理で使ってみることにしました。今回私が作ったのはこちら。
- サラダチキン(湯煎調理、サンドイッチ使用)
- パスタ(電子レンジ調理、スタンドアップミディアム使用)
- タンドリーチキン(オーブン調理、サンドイッチ使用)
- バナナケーキ(オーブン調理、スタンドアップミディアム使用)
レシピはスタッシャー公式サイトで紹介されているものを参考に、我が家向けに少しアレンジしました。レシピ詳細は上記よりリンク先をご覧ください。
湯煎調理で耐熱性をチェック! 鍋肌に当たっても溶けない
まず湯煎調理に使ってみます。
観音開きしたとり胸肉をスタンシャーに入れ、調味料を投入してもみもみ。ある程度混ざったら、翌日まで冷蔵庫で寝かせます。
その後、お湯を鍋に沸かし、火を止めてからスタッシャーを投入!
うわぁぁぁ…めっちゃ破れそう…(ハラハラ)。
ポリ袋で湯煎調理すると、鍋肌に当たった瞬間に袋が溶けて台無しになるじゃないですか。「大きな鍋を使い、下に皿を沈める」とも聞くけど、上手くやれた試しがないんですよね。
スタッシャーはどうかなと不安でしたが……、
大丈夫そうです!鍋が小さすぎたので、むりやり箸で沈めます。鍋肌に当たりまくってますが全然溶けません。見かけより丈夫〜!
蓋をかぶせて放置します。
そして1時間後の様子がこちら。
おおおお、ちゃんと加熱できてる……!!破損や液漏れもしていません。
サラダチキンの完成です!
めちゃくちゃしっとりしてる〜!娘に「これどうしたの?買ってきたの?」と言われるレベルで美味しくできました。
電子レンジも余裕! マチ付きなら汁物もOK
スタッシャーのスタンドアップミディアムでは電子レンジでパスタができるとのこと。さっそく試してみます。
半分に折ったパスタと水と塩をスタッシャーに入れ、口を閉じて電子レンジに投入。
庫内にぴったりサイズで入っちゃったけど、大丈夫かな…?
パスタの茹で時間の1.5倍ちょいで電子レンジをセットして加熱スタート。
もし加熱中にスタッシャーが溶けたら大惨事だなと思って見守っていましたが、まったく問題なさそうです。
電子レンジ調理中の様子はこちら(映り込みが激しくてすみません)。
電子レンジから取り出すと……
茹だってる!!
スタッシャーの破損もありません。口の部分を少し開けた状態で傾けて水切りし、お皿に移します。
あとは某格安スーパーで買ってきたパスタソースをかけて出来上がりです!
加熱時間は規定の茹で時間の1.5〜2倍くらい必要ですが、電子レンジにお任せできるのは楽!
パスタを電子レンジで茹でるだけなら他にもお安い器具はありますが、あれって保管スペースがいるじゃないですか。スタッシャーは潰して保管できるし、他の料理にも使えるし、キッチンに物を増やしたくない方には最適だと思います。
本当にオーブン対応だった!パサつかないオーブン料理ができる
見かけ以上の耐熱温度を確認したところで、いよいよオーブンにも使ってみます。
サンドイッチを使用し、タンドリーチキンのレシピを参考にして鶏胸肉を漬け込みます。
入れる前の様子はこちら。
オーブンレンジ用のトレイに口を閉めた状態で置いています。オーブンを180℃ 30分に設定して加熱スタート。
おおお!本当にオーブンでも溶けずに調理できています。
あれ?膨らんできた……?
ええええ、膨らんでるーー!?大丈夫!!?
「ボンッ」
破裂した!!?
……と思ったら、中の圧力に耐えきれずスタッシャーの口が開いた音でした。そして、取り出したのがこちら。
漬け置きしていた液体が飛び散り、焦げ付いております。
でもスタッシャーは無事でした!中のタンドリーチキンも無事でした!
あとから調べたら、オーブンの場合は少し口を開けないとダメだったみたいです。危なかった…。
でも、料理そのものはたいへん美味しくできました。
オーブン料理をパサパサにすることで定評のある私ですが、スタッシャーだとちょうど良い蒸し焼き状態を作れるようです。
ホロホロのタンドリーチキンは子どもにも大好評でした!
なんとケーキも作れる!洗い物が減って助かる〜
スタンドアップミディアムでもオーブン調理をしたくなったので、バナナケーキを作ってみます。
バナナを入れて袋の上から潰し、さらにホットケーキミックスと卵をいれて混ぜ混ぜ。途中から菜箸を使って混ぜます。
泡立て器もサイズ的には入るのですが、角のほうが上手く混ざりません。ヘラや菜箸のほうが良さそうです。
粉っぽさがなくなったら、今回は口を開けたままオーブンへ入れ、180℃ 30分の設定で加熱します。
高さがギリギリなので上部が溶けないか心配でしたが、問題なく焼き上がりました。
焼き上がり直後の写真がこちら。
スタッシャーは溶けたり破れたりしていません。バナナケーキは均一に火が入っていて、生焼け部分もなし。取り出すときもくっつかずにするっと出せます。
美味しくいただきました!
みんなの口コミ:ニトリのホーロー鍋(四角)におすすめの料理は? 揚げ物/カレー/漬物など試したいレシピ色々
ニトリが発売して話題、保存もできてスペースを有効活用できる便利な「ホーロー鍋」の話題です。 「煮る・ ...
使ってみてわかったメリットを紹介
- 耐熱性が非常に強くて丈夫
- 漬け置きレシピと好相性
- だいたい何でも美味しくできる
突き詰めるとこの3つです。
私は「週末に材料をまとめ買いし、調味料に漬けて冷凍&平日に加熱」をよくやります。
フリーザーバッグで下味冷凍すると、解凍してからフライパンで焼くか、耐熱皿に移して電子レンジなどで加熱するかが多いじゃないですか(揚げ物はほぼやらない)。いずれにせよ、フリーザーバッグごと直接加熱はできないため、何かに移して加熱する工程が入るわけです。
これがスタッシャーだと、解凍〜加熱まで全部スタッシャーだけで完結できます。冷凍庫から出して適当に電子レンジやオーブンで加熱するだけ。
忙しい平日の夕方に、メインの料理がほぼ1アクションで完成するのは助かります。
正直「時短」になるアイテムではないと思うのですが、確実に「手間を省く」アイテムです。
また、口がしっかり閉じられるので液漏れの心配がないのも素晴らしい。サンドイッチも冷凍室で重ね置きできます。
使わないときも保管場所を取りません。ちなみに我が家はキッチンの引き出しの中に縦置きで入れています。
そして、何よりスタッシャーを使うとだいたい何でも美味しくできます。蒸し焼きに近いからかな? 野菜もお肉もしっとりするんですよね。
「漬け置きした材料をオーブンで焼くとパサパサしちゃうよね」という私みたいな人は、ぜひ試してみて欲しいです。干からびていない肉と野菜が食べられます。
デメリットも少なからずある
- 細部が洗いにくい
- 色移りする
- 値段が高め
一番のデメリットはその洗いにくさです。ジッパー部分は言わずもがな、こういう細部がとくに洗いにくいです。
フリーザーバッグみたいに裏返して洗えないので、肉の油がついてるとやや面倒です。洗剤と水を少しいれ、口を閉じてシャカシャカ振ったあと、汚れが残っている部分をスポンジでこすり洗いするといった流れになります。
また色移りも気になります。一般的なシリコン容器と同様に、スタッシャーも色の濃いものを入れると着色します。
たとえば、こちらはタンドリーチキンで使ったあとのスタッシャーの様子です。うっすらと黄色くなっているのがわかるでしょうか?
塩素系洗剤での漬け置きや煮沸消毒ができるので、衛生面は問題ないのですが、色移りが嫌な方はカレー系やトマト系は避けたほうが良いかもしれません。
あとスタッシャーは1つの値段が高めなので、複数買おうとするとそこそこの出費になる点もデメリットかなと思います。保存&調理器具として使うなら買いですが、保存容器としてしか使わない場合は、お安いフリーザーバッグのほうが正直おすすめです。
総評:買ってよかった
デメリットもありますが、総評価は「買って良かった」です!
- 繰り返し使えて強度が高いフリーザーバッグみたいな感じ! エコ!
- 湯煎調理で「袋が鍋肌に当たって溶けて失敗」ってパターンが回避できる。ありがたい!
- 材料に下味をつけて冷凍し、使うときはそのまま電子レンジやオーブンで加熱できる。共働きの我が家は助かる!
密封性の高さをいかして、外出先でのレトルト離乳食の加温に利用しているママさんも見かけます。お湯を水筒に用意し、食べるときにスタッシャーの中にお湯とレトルトの袋を入れてもみもみすると、ちょうどよく温まるとのこと。
色のバリエーションも豊富なので、結婚祝いや出産祝いのプレゼントにもぴったりだと思います。というか、私は友人の出産祝いにセットを送りました。
ぜひ一枚お試しあれ!
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
この記事を書いた人
メーカーで技術職として10年勤務した後、退職。現在はフリーライターとして活動中。夫と子供2人の4人暮らし。読書・ゲーム・マンガ関係の推し事と資産運用が趣味です。金融や理系資格に関する記事を中心に執筆しています。
この記事を読んだ口コミ・感想!「シリコンバッグって使いやすそうですか?」
※口こみ・感想はWEBリサーチによる読者アンケートで収集した内容を掲載しています。
あくまで各個人の意見となりますのでご了承ください。