株式会社リンクアンドパートナーズが行った調査によると、多くの企業が顧客や見込み客にメールを送って商品やサービスを宣伝していますが、そのメールマーケティング(メルマガ)の効果についてはまだ確信が持てていないようです。
以下で紹介する調査は、月に1回以上メールを送るマーケティング担当者1,003人を対象に行われたものです。
メール開封率の良かった時間帯と内容、その調査結果がこちらです
■以下、株式会社リンクアンドパートナーズ「RRP」調べより
ファクトデータでマーケティングを加速させるサービス「RRP」を提供する株式会社リンクアンドパートナーズは、月に1回以上メール配信しているマーケティング担当者1,003名を対象に、「メールマーケティングに関する調査」を実施しました。
■最も開封率が良かった時間帯は、「昼(10時~15時)」が42.0%で最多
■反応率が良かったメール内容は、「商品の割引(特化商品、クーポン等)」が半数近い割合を占める結果に
■メールマーケティングの課題は「効果が出ない」が34.6%で最多に
■まとめ
上記の結果から、開封率の良い昼(10時〜15時)の時間に、「商品の割引」を配信内容にする事が最も効果的である反面、配信時間や内容によっては「効果が出ない」と感じている方も多いようです。
※上記画像とテキストの出典元:「株式会社リンクアンドパートナーズ」2023年11月2日プレスリリース(原文テキストを活かしつつ要約・編集)
メールマーケティングとは? メルマガもその一部です
メールマーケティングは、eメールを活用したデジタルマーケティング戦略の一つです。顧客や見込み客に直接メールを送り、製品やサービスに関する情報を提供し、関心や購入へと導きます。メールマーケティングには、一斉に送るメルマガや、個々の受信者に合わせてカスタマイズされたOne to Oneメールなど、さまざまな形式があります。
主なメリットは、効果測定の容易さと、自動化による効率的なOne to Oneコミュニケーションの実現です。デメリットとしては、メールが開封されなければその効果を発揮できない点が挙げられます。また、受信者のメールボックスに未読メールが溜まる傾向があるため、効果的なメールマーケティングを行うには、タイトルや内容の工夫が必要です。
特にBtoB分野では、メールマーケティングの効果は依然として高く、適切な戦略と実行により、顧客関係の強化やリード獲得に大きく貢献することができます。
なぜBtoB分野ではメールマーケティングの効果が高い?
● ターゲット層のメール利用率が高い:
BtoB市場の主なターゲットであるビジネスプロフェッショナルは、日常的にメールを使用しています。これにより、メールマーケティングは直接的かつ効果的なコミュニケーション手段として機能します。
● パーソナライズとセグメンテーションをしやすい:
BtoBマーケティングでは、特定の業界や役職、企業のニーズに合わせたパーソナライズされたコンテンツを提供することが可能です。これにより、メールはより関連性が高く、受信者にとって価値ある情報源となります。
● 長期的なリレーションシップの構築に向いている:
BtoB取引はしばしば長期にわたる関係構築を必要とします。メールマーケティングは、時間をかけて信頼関係を築き、顧客の購買サイクルに沿って情報を提供するのに適しています。
● 効果測定を実施しやすい:
メールマーケティングのキャンペーンは、開封率、クリック率、コンバージョン率など、様々な指標を通じてその効果を容易に測定できます。これにより、キャンペーンの最適化やROI(投資対効果)の評価が可能になります。
● 多様なコンテンツを活かすことができる:
メールマーケティングでは、ニュースレター、製品アップデート、業界の洞察、イベントの招待など、多様なコンテンツを提供できます。これにより、顧客の関心を引きつけ、エンゲージメントを高めることができます。
● マーケティングオートメーション(MA)の活用ができる:
BtoBマーケティングでは、マーケティングオートメーションツールを活用して、メールキャンペーンの効率化、パーソナライズ、ターゲティングを強化することができます。これにより、より効果的で精度の高いマーケティング活動が可能になります。
BtoB分野でもメールマーケティングが向いている業界は?
● テクノロジー・IT業界:
ソフトウェア、ハードウェア、クラウドサービスなどの提供企業は、製品アップデート、新機能、セキュリティ情報などを顧客に定期的に伝える必要があります。メールマーケティングはこれらの情報を効率的に配信する手段として最適です。
● 製造業:
製造業では、新しい製品の発表、業界のトレンド、ケーススタディなどを通じて、顧客との関係を強化し、長期的なビジネスチャンスを創出することが可能です。
● コンサルティング・ビジネスサービス:
マーケット分析、業界のインサイト、専門的なアドバイスなどの価値あるコンテンツを提供することで、信頼性と専門性を示し、新たなビジネス機会を創出できます。
● 金融サービス業界:
金融市場の動向、経済分析、投資に関する洞察などを提供することで、顧客に対して継続的な価値を提供し、関係を深めることができます。
● ヘルスケア・医療機器業界:
新しい医療技術、製品のアップデート、業界の規制変更などの情報を提供することで、医療専門家や病院との関係を強化できます。
● 教育・トレーニングサービス:
教育コースの更新、トレーニングプログラム、業界の最新トレンドなどを通じて、教育機関や企業のトレーニング担当者との関係を築くことができます。
BtoB分野で逆にメールマーケティングが向いていない業界は?
● 高度にカスタマイズされた製品やサービスを提供する業界:
例えば、特注の産業機械やカスタムビルドのソリューションを提供する業界では、一般的なメールマーケティングでは効果が限定的です。これらの製品やサービスは、高度に個別化されたセールスアプローチや直接の関係構築が必要とされます。
● 非常にニッチな市場をターゲットとする業界:
非常に特化した市場や限られた顧客基盤を持つ業界では、メールマーケティングよりも直接的な営業活動やパートナーシップの構築がより効果的な場合があります。
● 緊急性が高く、即時性を要求される業界:
例えば、緊急対応サービスやクライシスマネジメントを提供する業界では、メールよりも即時性の高いコミュニケーション手段が求められます。
● 極めて保守的な業界:
一部の伝統的な業界や保守的な企業では、デジタルマーケティングよりも従来の営業手法や人間関係に基づくアプローチが好まれることがあります。
● 高度な専門知識を要する業界:
専門的な知識や技術を要する業界では、メールマーケティングよりも専門的なセミナーやワークショップ、業界イベントなどを通じたリレーションシップ構築が重要になることがあります。
「ただのメルマガでしょ」と侮るなかれ。ビジネス需要はまだまだ高いといえそうです
「メールマーケティングに関する調査」の内容を詳しく知りたい方は、こちらから。
リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」につていは、こちらからどうぞ。
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
この記事を書いた人
どんぐりよりも枝豆を愛する「ミニマリストの片付け」編集部スタッフが、さまざまな記事をお届けします。
この記事を読んだ口コミ・感想「メルマガで思っていること、こんな工夫もあるよ」
※口こみ・感想はWEBリサーチによる読者アンケートで収集した内容を掲載しています。
あくまで各個人の意見となりますのでご了承ください。
鹿児島県
昼間の時間にメールすると効果が出た。
東京都
アンケートでポイントや謝礼がもらえる内容のメールも、開封する頻度が高いと感じた。
静岡県
まだまだメールの開封率を上げるために、あめとむちをぶら下げている。そんなところが、なかなか難しいなぁと言うふうに思いました。
特にまだAIさらにビックデータの活用っていう所が必要なんだけれども、活用できていない。
だからこそ、まず大多数バット餌をばらまいてその中から何匹釣れるかというふうな形になってるのではないかなぁ。
千葉県
時間など、あまり気にしたことがなかったが、なるほどと思った。
東京都
メールマーケティングは効果が低いと聞いていたため、送付時間の観点で検討したいと思った。
東京都
時間帯によって開封率が変わるのは知らなかった。
東京都
本文が長いと読まれないので如何にシンプルで短い内容にするかが大事。
兵庫県
レビュー依頼が反応率において高いことは意外だった。
千葉県
顧客のニーズに合ったメールが送れているか不安。
神奈川県
ある程度分母を厳選して適正化することで、コストパフォーマンスが良くなるという統計学があるのでそれを忠実にこなしております。
トマト&オニオン
京都府
確かにメルマガは15時前後に配信されることが多いと感じますし、割引等のものを開封することが一番多いと存じます。