こんにちは。Webライターの青井千夏です。
Webでは毎日さまざまな新商品・新店舗・新スポット・新イベントの情報が流れてきますよね。
商品やお店の広報・広告を担当されている方は
- 「Webメディアの記事で紹介される商品やお店ってどうやって選定してるんだろう」
- 「お金が絡んでいるのでは…」
と疑問に感じませんか?
私もライターの端くれとして〇選系記事や商品紹介記事もよく書きます。広告目的で執筆することもありますが、まったくお金が絡まない状態で特定の商品・サービスを紹介することも少なくありません。
適当に選んでるんだろうって?いえいえ、かなり真面目に選んでいます!
ということで、この記事では
- うちの商品をWebメディアの記事で取り上げてくれ!
- うちのお店を紹介してくれ!
- お金をかけずにWeb上に露出したい!
という広報・広告担当の方に向けて、低価格でできる“Webメディアの記事に取り上げてもらうコツ”をライター目線で紹介します。
現役ライターに聞いてみた!「記事で取り上げる商品やお店ってどう選んでるの?」
私の経験談だけでは信憑性がないので、まずは他の現役ライターさんにどうやってネタ探ししているか聞いてみました。
ライターインタビュー その①
お話を聞いた現役ライター
「おおしま はな」さん
地域情報を発信するメディアなどで、取材・SEO記事・コラムなどを幅広く手がけるライター。柔らかく、温かみのある文章が特徴。最近はカメラを勉強中 ※詳細はこちら
愛知県を中心によく取材に行かれていますが、取材先はどうやって選んでいるんですか?
自分で探して企画します。
探し方は、SNS、地域のフリーペーパー、家に届いた紙広告などいろいろです。
取材した先で別のところを紹介されて…ってケースもあります。
でも、どこでもOKではないですよね?
メディアへの提案前にチェックするポイントはありますか?
メディアの方向性と読者ニーズにあっているか。
あと、調べるなかで自分が伝えたいと思うかどうか、かなぁ。
わかるー。
自分で選ぶなら、気に入ったもの優先になりますよね(笑)
そうそう。
自分がまず素敵だなって思わないとね(笑)
商品レビューもされてますが、あれもご自身で選定しているんですか?
そうですね。
商品レビューは、自分が使ってて、読者におすすめできると思ったものを紹介しています。
使用中の写真も必要だから、現物がないと取り上げません。
商品をタダで送るから書いてくれって声かけられません?
言われたこともあるけれど、断りました。
ステマになったら怖いので。
商品提供と引き換えに紹介してほしい場合は、メディアに直接連絡してみるといいかも。
私は、あくまで自分が使って良いと思ったものだけ紹介しています。
おわかりいただけただろうか、こたつ記事とか言われるが、ライターだってかなりガチでネタ選定していることを。
それはそれとして、ポイントは次の2つです。
- まったく知り得ないものは記事で取り上げにくいので、取材の情報提供は歓迎
- 無償での商品・サービス提供は広告案件と同じ扱いになる。ライターではなくメディアに連絡してほしい
ライターインタビュー その②
お話を聞いた現役ライター
「出口 やえの」さん
長崎県を中心に、地域情報雑誌・Webメディアなどで活動中。メインはグルメ記事。取材・執筆・写真撮影までオールマイティーにこなす。 ※詳細はこちら
グルメ記事に取り上げるお店ってどうやって探されてるんですか?
2パターンあって、1つは編集部からの指定です。
もう1つは、自分で企画やメディアに沿ったお店を探して、取材交渉します。
探すときはInstagramが多いです。
お店を選定するポイントは?
SNSをちゃんと更新してて、連絡がスムーズに取れそうか。
投稿からオーナーさんの人となりが見えて、魅力的な記事になりそうか、かな。
ちなみに、広報や広告の担当者さんがやえのさんに取材してほしい場合はどうすれば?
Instagramをフォローしてほしいです。
お店側の関係者からフォローされると、これは取材ウェルカムだなって思っちゃいます(笑)
Instagram以外で探すところはありますか?
いろいろだなぁ……
新聞、市のイベント広報、競合サイト、あとはケーブルテレビもチェックします。
ケーブルテレビ!?
ケーブルテレビってお店の工事で入ることが多いから、新しくオープンするお店の情報がめちゃくちゃ早いんですよー。
お店やオーナーさんの雰囲気もわかりやすい
お店のメニューや商品を紹介するとき、重視することは?
映えです。彩りだけじゃなくて、ボリューム感とか、ライブ感も含めての「映え」ですね。
あとは単純に私が食べて美味しかったから記事にすることもあります。
だから、必ずしもお店側が一番推してる商品を紹介できるとは限りません。
そこは、オーナーさん・編集さんと相談です
商品選定のときも映えは大切ですか
私が担当した売れ筋商品(グルメ系)の紹介記事は、最後は映えだったな。
もちろん実際の売り上げデータを元に作るんだけど、データで甲乙つけがたいものについては、映えで選びました。
読者は、まず写真で「食べたいな」「行きたいな」と思ってから、添えられた文章を読むと思います。
なのでグルメ記事はとくに写真が重要ですね。
同じライターでもジャンルによって違う視点があって面白い! ポイントは以下の3つですかね。
- 地域情報メディアやニッチなジャンルのメディアに取り上げてほしい場合は、そこで執筆しているライターのSNSをフォローするのがおすすめ。取材交渉のハードルが下がる
- オーナーや窓口になる方の人となりが見えると、取材候補にしやすい
- ぱっと見たときに吸引力が大事なので「映え」は外せない要素
どう目立つ?Webメディアの記事に取り上げてもらう3つのコツ
Webメディアの記事のなかで取り上げてもらうには、まずメディア編集者やライターに「こんな素敵な商品・サービスがあったのか!」と気づいてもらうことが必要です。
WebサイトやSNS運用したり、Googleマップに登録したりは皆さんされるかと思います。でも、これだけでWebメディア関係者に反応してもらえるかというと、なかなか難しい!
そこで、編集者やライターが張っている情報網にうまーく引っかかるコツをまとめてみました。
コツ①「メディア露出の王道!プレスリリースを配信する」
プレスリリースは「Webメディアに使えるネタはないかなー」と探しているメディア編集者やライターにアピールできます。まさにWebメディアの記事に取り上げてもらう王道の方法。
予算はだいたい1配信3万円くらい。定額配信プランもあるので、月に複数回配信する場合も10万円以内で収まるかと思います。
とくにプレスリリースで拡散されやすいと感じるジャンルがこの2つ。
- 話題性のある新しいコスメ、スイーツ、グルメなど
- 期間限定のイベントやキャンペーン
なんでかっていうと、こういったジャンルを専門に扱うWebメディアやSNSアカウントがものすごく多いからです。
ライバルよりも早く、たくさんの最新情報を読者に提供する必要があるので、このジャンルのプレスリリースは比較的よく反応してもらえます。
また少し毛色は違いますが、話題性や時事性のある調査系・アンケート系プレスリリースも取り上げられやすいと思います。とくにお金、転職、就職関係は熱いです。
無形のサービスを提供している企業だと、ぱっと目を引く画像や写真が出せません。そこで、みんなが興味をもちそうな調査プレスリリースをWeb記事やSNSのネタにしてもらい、自社サービスの認知度アップを狙うわけです。
【プレスリリースのメリット】メッセージが正確に伝わりやすい
プレスリリースのメリットは、広報・広告担当者が伝えたいポイントが正確に伝わりやすいことです。
というのも、プレスリリース情報がWebメディアの記事を介して拡散されるとき、多くは次の形になるからです。
- プレスリリース記事の全文または一部を引用
- 転載の形で記事化(許可取りあり)
重要ポイントが伝わるようにプレスリリースを配信すれば、意図しないメッセージでWeb上に拡散されるリスクは低いでしょう。
【プレスリリースのデメリット】まったく反響がない場合もある
「プレスリリースを配信したのに、ぜんぜん閲覧してもらえない!」ってあるあるですよね。
プレスリリースのデメリットは、配信してもメディア編集者やライターにスルーされる可能性がそれなりに高いこと!
プレスリリース配信サービスには、毎日ものすごい数のプレスリリースが掲載されるので、話題性がないとあっという間に埋もれてしまいます。
- 記事に使用できる画像を必ずつける
- プレスリリース(PDFなど)と画像を各メディアへメール送信する
スルー回避策としてこの2つが考えられます。とくにメールで送る場合、プレスリリースには載せなかった画像があるとポイントが高いです。ぜひお試しください(それでもスルーされる可能性は高いのでご了承ください)。
コツ②「爆発力はすごい!SNSでバズる」
SNS運用をしている広報・広告担当者さんはご存じかと思いますが、SNSでバズるとWebメディアの記事になりやすいです。
たとえばSOGA FARM(曽我農園)さんの「闇落ちトマト」は、2022年5月にTwitterでバズってから、ハフポストはじめさまざまなWebメディアに取り上げられました。
現在も「闇落ちトマト」で検索すると、ニュースメディアを中心にたくさんの記事があがってきます。
SNSアカウントは無料で作成できるので、アイデア次第ではまさに無料の広告ツール!闇落ちトマト並のバズは難しくても、アカウントをコツコツ運用していると、ネタを探しているWebメディアの編集者やライターの目にとまる可能性が高いです。
【SNSバズのメリット】連鎖反応がすごい
SNSバスのメリットは、連鎖反応がすごいこと。
「バズる→Webメディアで取り上げられる→マスメディアで取り上げられる→注文殺到」みたいな流れがスピーディに発生します。うまくバズを乗りこなせれば、闇落ちトマトみたいにブランドとして地位を確立できるはず。
印象的なバズだった場合は、その後の長くWebメディアの記事のネタに使われることもあります(この記事みたいに)。
【SNSバズのデメリット】狙ってはできない
デメリットというのかわかりませんが、狙ってバズるのはすごく難しい! 宝くじに当たるのと同じレベルだという人もいます。適当な投稿がバズって、気合いを入れて作った投稿が空振りなんて日常茶飯事です。
あまりに意図が見え見えだと、フォロワー離れや批判の的になることも……。
たとえばちょっと前に流行った「発注ミスりました」投稿は、いまは批判的なコメントが集まりやすくなっています。本当にミスってしまったケースもあるとは思いますが、狙ってやるのはリスク大です。
コツ③「草の根作戦?知り合いのライター・編集者に情報提供」
Webメディアの記事の制作に関係している人、つまり私のようなライターや編集者に情報提供するのもそこそこ効果的です。「いま人気のアイテム〇選」とか「話題の観光地〇〇へ行ってみた!」みたいな企画が出たときに、ネタに使ってもらえる可能性があります。
またニュースメディアの情報提供窓口に直接ネタ提供してしまうのもありです。
情報提供されたネタを記事で取り上げるかは、メディアのカラーやポリシー、記事の目的によって判断されます。なので情報提供してもらったからといって、必ず取り上げるとは限りません。ただ、まったく知らないものよりは検討候補に入れやすいです。
ただし!
「お金払うから取り上げてくれ」「タダで商品をあげるから良い感じに書いてくれ」はちょっと事情が変わります。
ライターが「お金くれたし、この商品は記事内で他のより良い感じに書いておこう」とやったら、職業倫理上たいへんまずいですよね。まともなライターなら、申し出をいただいた時点で断るか、編集部に判断を仰ぐはずです(そして多分ダメって言われる)。
費用を支払ってでも取り上げて欲しい場合は、ライターではなくメディア側へ話をするのがおすすめです。断られる可能性もありますが、もしかしたら記事広告(あとで紹介します)かアフィリエイトのような形で掲載してもらえるかも知れません。
情報提供は、あくまで「こんな商品があるんだけど、どうかな?」と紹介する情報提供に留めて、取り上げてくれたらラッキーくらいのスタンスでやりましょう。
【情報提供のメリット】長期的な広告効果が期待できる
特定の商品・サービスを紹介する記事や〇選系の記事の多くは、検索エンジンでの上位表示を狙う記事、いわゆるSEO記事です。
Webメディアの記事の一部で自社商品・サービスが紹介され、さらにその記事が検索エンジンで上位に表示されると、息の長い広告効果が期待できます。
たとえば私は最近コーヒーミルを探しているのですが「コーヒーミル おすすめ」で検索すると、たくさんのコーヒーミルの紹介記事が上がってきます。
やっぱり参考にしちゃいますよね〜。
〇選系のWebメディアの記事で目星をつける
↓
商品名で検索してより詳細な使い心地をチェック
↓
購入!
この流れで買い物をする人って私だけではないのでは?
SNSのような爆発力はないかも知れませんが、記事が上位表示されている限り、じわじわと長期で売り上げに貢献してくれます。
※ちなみに、最近はAI検索やChatGPTのようなツールの台頭してきており、「Google検索ってどうなの?」という意見もあるかと思います。が、AI検索から提供される情報すべてが正確ではないですし、Google検索がこの世からなくなることはないのではないかと思います。なのでSEOで上位を取る=宣伝になる、という傾向はまだまだ続くとみています。
【情報提供のデメリット】ポジティブな書かれ方をするとは限らない
情報提供のデメリットは、必ず自社にメリットがある形で紹介してもらえるとは限らない点です。
たとえば私が商品のレビュー記事を書く場合、消費者として感じたデメリットも正直に書きます。第三者によるフェアなレビューであることが、記事とそれを掲載するメディアにとって大切だからです。
商品の作り手側が「それはちょっと違うんだけどなぁ」「もっと違う角度で紹介してほしいんだけどなぁ」と思っても、その気持ちをキャッチして書くのは難しい……。
忖度がないって意味では、ECサイトの口コミなどにちょっと似ていますね。
マスコミに取り上げてもらうのは大変! 記事広告って手もあるよ【改めて解説】
Webメディアの記事で商品・サービスが露出すると、直接的な売り上げにつながらなくても波及効果が期待できます。
たとえばコンビニでおやつを買うときも、どこかのメディアで「コンビニスイーツ〇選」なんて記事を見てから行くと、つい影響を受けちゃいますよね。
また、商品名で調べたときに第三者視点でメリットとデメリットを書いてくれている記事が見つかると、納得して購入まで進みやすくなります。この「経験の共有」は、AIライターが参戦してきても廃れない、人間が書く記事の強みだと感じています。
とはいえ、意図的にWebメディアの記事に取り上げてもらうのは結構大変です。というか、コツ紹介の時点で「おい、ほぼガチャじゃん!」と思った聡明な読者様も多いかと思います。
そうなんです。無料〜格安でできる方法って、ほぼ運なんです。
メディア関係者は「おもしろそう」「書きやすそう」「今回の企画にあっている」といった視点で選びますし、取り上げられたとしても思っていたのと違う方向性で書かれる可能性も無きにしも非ず。
そこで。
「自社商品の魅力が伝わるように、ちゃんとした記事を書いてほしい!」と思うなら、記事広告をおすすめします。
記事広告とは?
記事広告とは、その名のとおり記事型の広告のこと。PR記事やタイアップ記事とも呼ばれます。
1つの商品やサービス、ブランド、会社などを題材にし、その魅力を伝える目的で作られた記事で、記事のどこかに[PR]、[広告]、[sponsored]などの表示が入るのが特徴。具体的には、以下の「トレファク引越」の記事が該当します。
記事広告っていくらかかるの?予算感は?
記事広告の相場は、ものすごく幅があります。下は10万円未満から、上は300万円越えまで。
この金額差はどこで生まれるかっていうと、メディアのパワーや記事のレベル、契約内容です。
- メディアそのもののPV数が多く、PR記事の宣伝効果が期待できる →お高い!
- Webサイトやアプリ配信など記事の出し方がたくさんある →お高い!
- 企画から一緒に練ってくれて、記事に使う画像の用意もしてくれる →お高い!
- 掲載期間が長期で、最低PV・CV数が保証されてる →お高い!
全国紙の広告枠は高くて、地域のフリーペーパーは安く出稿できるのと似てますね。
ただ、推定読者数が多いWebメディアだから広告がうまくいく……とは限りません。
- 期待できるPV数
- メディアの読者層
- 契約内容(記事の二次利用可否や掲載期間など)
この3軸で検討するのが大事です。
とくに記事広告を出したい商品・サービスと、メディアの読者層が被っているかは非常に大事。ここを見誤ると「高額な出稿費を払って、そこそこ見てもらえたけれど、ぜんぜん売れなかった」となってしまいます。
ライター視点で考える記事広告のメリットとデメリット
ライター視点で記事広告のメリットとデメリットも考えてみます!
【記事広告のメリット①】商品・サービスの魅力が自由に表現できる
記事広告は、体験記事、インタビュー記事、おもしろ記事などさまざまな記事スタイルがあって、商品・サービスの魅力が伝わるイメージにあったものを作成できます。
世の中には、最先端すぎて理解が難しい商品や、実際の使い勝手が見えないサービスが少なくありません。
そんなときに「使ってみた」「作った人に聞いてみた」のような形で記事広告を作ると、消費者の理解が深められます。
たとえば、「ミニマリストの片付け」だと、こんな感じのオンラインツール体験記事がありました(これは記事広告ではありませんが)。
ライターの方にサービスを体験してもらうことで、企業側の視点とは違った視点でサービスの内容を魅力的に伝えることができますよね。
【記事広告のメリット②】“刺さる”ターゲット層に届けやすい
Webメディアの読者は、そのメディアのコンテンツが好きだったり、そのメディアの属するジャンルに興味をもっている人が大半です。
たとえば、「ミニマリストの片付け」だと、こんな感じのガジェットが好きな人が一定数いるわけです(これは記事広告ではありませんが)。
正直、私は分割キーボードの存在も自作キーボード沼の存在も、このメディアで初めて知りました。
正直、しょーーじき、このキーボードって、一般受けはしませんよね!?でも、このメディアが好きな人には刺さるんだと思います。
メディア選定をしっかりできれば、記事広告はターゲット層に届けやすい広告方法だと言えます。
【記事広告のメリット③】商品・サービスの新たな強みを発掘する機会になる
競合が多いジャンルだと「他社品と比べてアピールできる強みがない」と悩む広報・広告の担当者さんもいらっしゃるかと思います。
しかし、内部の人が気づいていない「強み」が、どの商品・サービスにも少なからずあるものです。記事広告の作成では外部の人の視点が入るため、見えていない強みを発掘する機会になります。
たとえば、私が「トレファク引越」の記事を執筆した際、「営業の仕方が穏やかで、変に焦らせようとしない」という点にすごく魅力を感じたのですが、担当さんとしては意外だったそうです。
このように、「広告できるような強みが見つからない」という商品・サービスも、第三者視点で記事を書いてもらうと新たな強みの発掘につなげられます。
【記事広告のメリット④】SEOでも好影響が期待できる
SEO(検索エンジン最適化)とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位に表示されるようWebサイトやWebメディアの記事に対策することを指す用語です。
とくに「〇〇 体験談」「〇〇 口コミ」「〇〇 おすすめ」のような、購入を迷ってる人が検索しやすいキーワードで上位を取れると、検索エンジンからの広告効果が期待できます。
SEOで上位を取るテクニックはいくつかありますが、その1つが独自情報の掲載です。独自情報とは、たとえば次のようなものがあげられます。
- 商品・サービス提供元ならではのデータ
- 独自の商品画像・動画
- 実際に使用した人の感想
- 制作者のコメント etc
すごくざっくり言うと「他の記事には載っていない読者の役に立つ情報」です。
記事広告の企画・制作に担当者がしっかり絡むことで、独自情報を盛り込んだ記事は制作できます。結果として、メディアと検索エンジンの両方から集客できて一石二鳥になるわけです。もちろん、必ずしも検索エンジンの上位を取れるわけではないですが、自社サイト以外に記事広告ができることで、PRしたい商品・サービスの露出アップは確実に実現できます。
【記事広告のメリット⑤】メディアの信頼性を借りられる
記事広告の多くは、メディアが第三者視点で取材・制作・執筆します。
なので、読者から信頼されているメディアで記事広告を出稿すれば「このメディアが取材して作った記事なのだから、ちゃんとした内容なのだろう」と内容を読者に信じてもらいやすくなります。
逆に考えると、あまりに都合の良すぎる記事は作ってもらえないわけですが……。
同じような企画の記事を自社ブログやオウンドメディアで制作・掲載することも可能ですが、掲載場所や作り手がどこかで、受ける印象は変わりますよね。
【記事広告のメリット⑥】運用テクニックがいらない
広告にはさまざまな種類があり、Web広告に限っても次のようなものがあります。
- リスティング広告(検索エンジンの検索キーワードに応じて広告を表示する)
- ディスプレイ広告(メディアの広告枠にバナーや動画広告を表示する)
- SNS広告(SNSのTLに表示する) etc.
どれも少額から出稿できますが、出稿し続ける限りランニングコストがかかるうえ、競合の多いジャンルでは広告費用が高騰しやすくなります。
また出稿すれば終わりではなく、広告の効果を分析して、キーワードを改善して……と細かいチューニングが必要。つまり、広告運用者にはテクニックが求められるわけです。
一方、記事広告の場合、メディアの選定や企画内容はしっかり見極める必要があるものの、運用テクニックはいりません。記事広告を作ってもらうだけで、基本的にはその記事に対して一定のPVを得ることができます(注:PVの保証的なものがないメディアもあるので集客を重視する場合は確認を忘れずに)。
「キーワード選定をミスってあっという間に予算オーバー!」なんて悲劇の心配もありません。
【記事広告のメリット⑦】広告っぽさが薄い
記事広告は、他の広告…たとえばLP(ランディングページ)や動画広告よりも広告っぽさが薄められます。
これは、記事を制作する編集者やライターの「消費者目線での疑問や不安」が盛り込まれやすいから。
たとえば、このアウトドアも可能な卓上ファンの記事(記事広告ではありませんが)。
「風量がちょうど良い卓上ファンってなかなかないよね」「ネットだとサイズ感わからないよね」という読者の疑問・不安を文章・写真・動画によってわかりやすく伝えています。
これを動画広告やLPで説明しようと思うと、情報過多になってしまいがち。多彩な魅力をもつ商品・サービスほど、記事広告は向いていると思います。
記事広告のデメリットは?
続いて、記事広告のデメリットも考えてみました。
①そもそも広告が嫌いな人もいる
そもそも、どんな広告も嫌いって層はいますよね。「PRって書いてあったら絶対読まない!」って人は、どのメディアにも一定数いるものです。
なので、記事広告というだけで嫌がられる可能性はあります。
また、読者の不安や恐怖心を煽るような内容は、記事広告でも避けたほうが良いと思います。広告の炎上というと1枚もののポスターや動画広告に多い印象ではありますが、記事広告もリスクはゼロではありません。
②出稿を断られる場合もある
メディアによっては出稿を断られる場合もあります。
記事広告といっても、なんでも好きな企画で掲載してもらえるわけではありません。メディアはそれを運営する企業の資産でもあるので、「掲載したら問題になりそうな内容」や「メディアのカラーにまったく合わない商品」の掲載は難しいでしょう。
また、掲載OKとなっても、メディア側の意向が強く入った企画になる可能性もあります。企画から任せられると言われても丸投げしないことが大切です。
③メディアによっては出稿費用が高額になる
大手のニュースメディアやWebメディアで記事広告を出稿しようとすると、1か月の掲載でだいたい100万〜300万円は費用がかかります。「記事広告 相場」とかで検索すると出てきます。
「1か月で!?予算オーバーだよ!」とドン引きした方、安心してください。この金額は、月間PV数が〇百万PVといった大手の場合です。
小規模メディアであれば、もっと安価です!それこそ「企画はお任せ」「掲載期間は無期限」「二次利用OK」で10万円前後〜のところもあります。
メディアのPV数が多ければ、もちろんたくさんの人が記事広告を目にする可能性はあります。しかし重要なのは、そのPV数のなかで貴社の商品・サービスに興味を持ってくれる人がどれくらい含まれているかです。
予算規模にあっていて、ターゲット層から支持されていそうなメディアを探しましょう。
依頼したい商品・サービスと近いものを扱っているメディアが見つかったら、記事広告を扱っているか問い合わせてみるのがおすすめです。
こんな商品・サービスは記事広告向き
最後に、記事広告に向いている商品・サービスの傾向をまとめます。
- 競合に埋もれてしまい、存在感が出せていないもの
- 商品・サービスの誕生に強いこだわりや面白いストーリーがあるもの
- 真新しすぎて認知が進んでいないもの
- 使われている技術の理解がちょっと難しいもの
- 大多数の好みからは少しずれたニッチなもの
- ちょっとネガティブなイメージのある業界のもの
「記事広告、ありだな」と思ってくださった方はぜひ弊メディア「ミニマリストの片付け」への出稿もご検討ください。
貴社の商品・サービスの魅力が伝わる記事を作成いたします。ご相談はこちらまで。お気軽にどうぞ!
※実績はまだ少ないですが、誠心誠意、真心こめて記事広告を作成させていただきます(ミニマリストの片付け 編集部より)
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
この記事を書いた人
メーカーで技術職として10年勤務した後、退職。現在はフリーライターとして活動中。夫と子供2人の4人暮らし。読書・ゲーム・マンガ関係の推し事と資産運用が趣味です。金融や理系資格に関する記事を中心に執筆しています。