「短期旅行でさえ荷物が多くなるのに、長期の旅行になると荷物が増えすぎてしまう…」荷物が増えがちな長期旅行では、いかにコンパクトにできるかにかかっていると言っても過言ではありません。

重い荷物を持ったまま旅をするのは、なかなかに大変です。

オーストラリアの世界遺産「スリーシスターズ」の崖の上
.デンマーク・コペンハーゲンにあるヒッピーの村「クリスチャニア」
ラオスの古都ルアンパバーンでの屋台の風景
リトアニアの首都ヴィリニュスにある教会
ベトナムの世界遺産都市ホイアンの街並み

そこで今回は、2年間のバックパッカー世界放浪経験のある筆者が、長期旅行で荷物をコンパクトにする考え方をお伝えします。

【筆者の自己紹介】

  • 渡航国数40ヶ国以上
  • バックパッカーで日本2周
  • 2年間の世界放浪経験
  • オーストラリアで車中泊暮らし

長期旅行・バックパッカー旅を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

長期旅行は荷物が増えがち…

旅の相棒となるバックパック

長期旅行は、どうしても荷物が増えがちです。特に、長期旅行の経験が浅い人ほど、あれもこれもと多くの荷物を詰め込む傾向に。

しかし、旅先で荷物の少ない人に憧れることはありませんか?

荷物が少ないと、旅慣れている感じがしますよね。実際のところ、筆者が世界を旅する中で感じたのは「荷物が少ない人=旅慣れている人」ということ。

荷物をコンパクトにすることで、旅行をより楽しいものにすることができます。

コンパクトな荷物で旅する4つの理由

オーストラリア「ウルル(エアーズロック)」

それでは、コンパクトな荷物で旅するメリットを具体的に解説します。主なメリットを4つにまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

コンパクトな荷物で旅する理由①:フットワークが軽くなるから

荷物が重いと、どうしてもフットワークも重くなりがち。

特に長期旅行では、いろいろな場所へ行きたいと思っていても、荷物が重いと「やっぱり今回はやめておこう…」となることも多々あります。長期旅行でしか行けないマイナーな場所へ行くのにも、フットワークが重くなってしまうのです。せっかくの長期旅行なのに、フットワークが重くなるのは致命的と言えるでしょう。

荷物がコンパクトであれば、好きなときに行きたい場所へ行く気持ちが湧いてきます。

コンパクトな荷物で旅する理由②:身体の負担が減るから

オーストラリア・タスマニアの「クレイドルマウンテン」を登山している様子(小さめのリュックで)

重い荷物は、そのまま身体への負担にもつながります。

筆者の経験ですが、バックパックに20kg以上もの荷物を詰めて旅をしていたこともありました。その結果、身体はバキバキです。肩や腰が痛くなり、常に疲れが残ります。特に、長期旅行では一般的な旅行に比べ、歩く時間も長いでしょう。

重い荷物を抱えながら歩くのは、かなりの身体的負担です。

疲れたせいで、行きたかった場所へ行くのが億劫になることもあります。荷物を減らせば、身体への負担を抑えて旅を楽しめるでしょう。

コンパクトな荷物で旅する理由③:金銭面での負担が減るから

荷物が多いと、意外なところでも負担が増えます。

それは、金銭的な負担。

飛行機を始めとして、バスや電車など追加料金がかかる場合もあります。

また、タクシーや人力車でも、大きめの車を用意してもらわないと乗れなくなるかもしれません。一見、少しの料金の違いに思えるかもしれませんが、移動のたびに追加料金が必要になると、気付けば何度も追加料金を払うことになるでしょう。

長期のバックパッカー旅において、お金が減るのは旅の終わりを意味します。少しでもコストを削って、ほかの体験にお金を使ったり、旅の日数を増やしたりしたほうが懸命と言えるでしょう。

コンパクトな荷物で旅する理由④:時間の節約になるから

旅で荷物が少なければ、時短になります。

何度も移動を繰り返す長期旅行では、宿が変わるたびに荷物の出し入れをおこなうことになります。

そこで荷物が多いと、1回あたりの片付けに必要な時間が+5分、+10分、もしくはそれ以上に増える可能性も。

わずかな違いに思えますが、これが数日ごとになるため、合計した時間は決して短いとは言えません。また、海外の交通機関は、日本のように正確な時間で動かないことも。

そのような中、飛行機や観光施設の時間に間に合わせる必要があるため、たった5分の違いでも結果が変わります。筆者も海外を旅しているときに、何度「あと5分早く出ておけば…」と思ったことか。

宿のチェックアウトで急いでいる際にも、荷物が少なければサッと出られるのでストレスも少なくなります。

生きるのに必要な物は決して多くない

ミャンマーで現地の日焼け止め・美容としても使われる「タナカ」を塗られている様子

これまで筆者が長期旅行をした経験から思うのは、「生きるのに必要な物は決して多くない」ということ。必要最低限の物があれば生きられますし、楽しく旅ができます。それがわかってから、筆者は荷物が少なくなってきました。

「これ必要そう…」「これも必要かも?」は大抵の場合、必要ありません。

また、最近ではスマホの機能が格段に増えたことにより、もともと必要だったものも不要になってきています。

  • 翻訳機
  • 音楽機器
  • ライト
  • ガイドブックや地図
  • カメラ

上記の物はすべて、スマホでも代替可能ですよね。最低限の荷物で、旅を有意義なものにしましょう。

長期旅行の必需品とは?

ここまでは荷物をコンパクトにすべき理由をお伝えしてきましたが、一方で絶対に必要な荷物もあります。長期旅行に行く際には、以下の荷物を忘れないよう確認してください。

  • クレジットカード
  • 現金(米ドルを多めに持っておくのがおすすめ)
  • スマホ
  • パスポート
  • 免許証や保険証
  • 渡航国のビザ証明書
  • 2〜3日分の服
  • 歩きやすい靴
  • サンダル
  • 常備薬
  • 変換プラグ
  • メガネやコンタクト関連
  • 化粧品
  • 歯磨きセット
  • 折り畳み傘

人によって多少の変化はありますが、おおよそ、これらの物があれば旅はできます。逆に言えば、これ以外の物はなくても問題ありません。

おおよそ現地調達で問題なし!

いくら長期の海外旅行へ行くと言っても、何もない砂漠や人里離れたアマゾンの奥地、戦場などへ出向く人は少ないでしょう。

少なくても、この記事を読んでいるあなたは、一般的な観光地や人が普通に暮らしている地域を選ぶはず。人が普通に生活しているということは、そこでほとんどの物は手に入るということです。

文化や習慣が違ったとしても、私たちは同じ”ヒト”です。

生活するのに必要な物に、大差はありません。

ですから、極論を言えば、着替えが少し足りなくても、歯ブラシを忘れても問題ないのです。

必要以上に物がないことを恐れずに、現地調達の選択肢があることを覚えておきましょう。貴重品関連や薬以外は、おおよそ現地調達できます。

世界放浪した筆者の経験としては、生活に必要な物を現地で調達するのも面白い経験です。現地らしいファッションを楽しめたり、国の文化を知るきっかけになったりします。

荷物を軽くするなら自宅へ送るのもあり

それでも、現地で欲しい物がたくさんあって、旅するうちにどんどん荷物が増えてしまうこともあるでしょう。

筆者も現地のお土産を買っていたら、いつの間にか荷物が増えていた経験があります。そんなときには、現地から自宅へ荷物を送るのもひとつの選択肢です。海外でも郵便局へ行けば、日本へ荷物を送ることができます。

船便になるケースが多いため、自宅に届くまでに時間はかかりますが、日本で荷物を受け取ってくれる人がいるなら、送ることも考えてみましょう。

荷物がどんどん重くなっていくのは、負担とストレスの原因にもなります。

【まとめ】荷物を軽くしてあちこちを旅しよう!

今回は、筆者が世界を放浪した経験からの気付きをもとに、長期旅行で荷物をコンパクトにする考え方をお話ししました。

最初は、物が少ないと不安に感じるかもしれません。ですが、慣れてくると身軽に旅をする解放感が楽しくなってくるはず。これから長期旅行へ行く方は、考え方のひとつとして参考にしていただけると幸いです。

※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。

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