皆さんこんにちには。名声を馳せた(?)はとうの昔、古(いにしえ)のキャンプブロガーヤマケンと申します。
突然ですがキャンプ道具について、みなさんお悩みではありませんか?
ありますよね。そうですよね。
我々キャンパーの永遠の悩み、言うなれば命題。「キャンプ道具増えすぎ問題」。
そんなつもりもないのに日に日にキャンプ道具が増え、
- 「気づいたときには部屋ひとつ潰していた」
- 「うっかりレンタル倉庫借りちゃった」
なんてキャンパー、多いのではないでしょうか。
もちろん私も例にもれず、キャンプ道具に埋もれた生活を送っております。
そんな折、このサイト「ミニマリストの片付け」の中の人から「片付けっぽい話してほしいんですけど」というオファーがありまして。
せっかくの機会ですので、これを機会にキャンプ道具増えすぎ問題にメスをいれてやろうと、えぇ。そういう段取りです。
なお、この記事は一応キャンプを知らない人でも楽しんでもらえるようになっています。そのはずです。
「我々キャンプ沼にどっぷり浸かってしまった人たちの末路」を反面教師的に眺めるような、そんな記事となっていますので、あぁどうかブラウザバックしないでちょっとだけ読んでくださいお願いします。
うっかり日に日に増えていくキャンプ道具たち
キャンプに出かければ、隣のサイトを不審にならない程度にちらっと横目で眺めつつ「あぁ、あんないい道具があるんだ」とその場でスマホポチーと検索をし、
キャンプに行かない休日には特に用事もないはずのアウトドアショップに足を運び、予定のない買い物をして帰る。
全国のキャンパーあるあるを私は今話しています。
私ごとですが、2022年現在キャンプを始めておよそ10年ほどの月日が経ちます。それだけ月日が経っても、やることは変わっていません。一生キャンプ道具を買い足し続けています。怖っ。
誰だよ「キャンプは初期投資以外はお金がかからない」って言ったやつ。俺だよ。
……前置きが長くなりすぎてすみません。
というわけ今回はそんなキャンパー全員の永遠の悩み、増え続ける一方であるキャンプ道具について
大変恐縮ですが、整理術としてのヤマケンメソッドをお伝えしたく候。
そう。これは簡単に言えばキャンプ道具増え続ける問題の解決に一石を投じたくて、しくじった記事です。
え、この流れで本当に大丈夫なんですか、キャンプの神様(&ミニマリストの片付け様)。
ところで あなたはキャンプ道具沼レベルはいくつですか?
と、その前に。
このキャンプ道具が一生増え続ける現象に、キャンプ界隈(?)では名称がついています。ご存知、「キャンプ道具沼」もしくは「キャンプギア沼」です。
キャンプ道具は何もない野外で生活するための道具ですので、それこそカテゴリーがたくさんあります。
そして各カテゴリーごとに無数のキャンプ道具が、大手・新興メーカー、ガレージブランド問わず販売されております今日このごろなのです。
それらは機能性に優れたものから廉価に手に入るもの、あるいは実用性よりもロマンに特化したものなど、多種多様。
そんな幅広いキャンプ道具の展開が、底なし沼を連想させることから
- 「キャンプ道具沼」
- 「キャンプギア沼」
と呼ばれるのです。
そんなキャンプ道具沼をみなさんがどれだけ楽しんでいるか、あるいはうっかりスタックして抜け出せずにいるのか。独断ですが、簡単に下記の通り表にしてみました(ヤマケン調べ)。
みなさんのキャンプ道具沼レベルはいくつでしょう。
ヤマケンメソッド 実践的キャンプ道具整理術
さて、我々がどれだけ無自覚にキャンプ道具沼にドブ漬けになっているかわかったところで、実践的なキャンプ道具整理術、ヤマケンメソッドを紹介します。
私達はすでに知っているはずです。一生失敗を繰り返すダイエット然り、楽しくなければ何事も続きません。
ですので、ひとつお約束します。これ、楽しいです。
楽しみながらキャンプ道具を整理していきましょう。
ただキャンプ道具を断捨離するのではなく、過程そのものを楽しみながら、実感を伴った上で道具をひとつひとつ整理していくことこそが、キャンプ道具を本当の意味で整理していくことにつながっていきます。
また、その副産物として「キャンプを始めたばかりのときに感じたあのきらめき」を味わえる、スルメのような、そんなメソッドになっています。どういうことなの?
自分の道具の中でミニマムな装備を揃えてみよう
まず、自分が持っているキャンプ道具の中で最もミニマムな装備を揃えてみましょう。
このミニマムな装備というのは、手持ちの道具の中でも可能な限りコンパクトなサイズ感のもので構成されたキャンプ道具。シンプルな構造だと好ましいです。
とにかく最低限楽しく生活できる道具を集めます。
例えば、私の手持ちのアイテムで作ったミニマムキャンプ装備です。
クッカーはお湯を沸かしてカップ麺を作ったり、インスタントラーメンを食べられる小鍋。
チェアも自宅で保管する際にも邪魔にならない座イスタイプ。
バーナーもスペースを取らないようなシングルバーナーです。
このように、手持ちの道具の中でとにかく小さくまとまる、キャンプを楽しむための最小限の装備をまとめてみましょう。
ミニマム装備でいざキャンプ&ブラッシュアップ!
ミニマムキャンプ装備が決まったら、早速週末にキャンプに出かけます。
普段のキャンプと過ごし方や楽しみ方が変わるので、新鮮でかなり楽しめます。
「キャンプ、ちょっと飽きてきたんだよなぁ」という僕のような人には特におすすめ。キャンプブーム初期から嗜んでる民にはあるあるだと思います。
この方法では、何でもかんでも道具を持っていかないので、まるで初心者のときに感じた不便さみたいなのを再び体験できるので、何度こすっても楽しい遊びですね。
次に、キャンプから帰ったら「今回持っていた道具で快適に過ごせたかどうか」や「いまいち足りなかった部分」など気になる部分を思い返してみましょう。
わざわざノートに残しておくのもいいですね。実際にはキャンプの思い出を反芻しているだけなのだけれど、お手軽に「何かやった気分」を得られて満喫した気分になれます。やったね!
同時に、アイテムの再選定を行っていきます。
「次のキャンプまでに必要なキャンプ道具・あったら良いキャンプ道具」を手持ちのキャンプ道具の中からかき集めて、ミニマム装備からグレードアップを図ります。
このときのポイントは一気に道具を変更したり・追加しすぎないこと。
可能な限り現状維持を図りつつも、ちょっとずつ変化を与えていくことで、より長くこの道具遊びが続けられます。道具整理術の話はどこにいったの?
このようにミニマム装備をちょっとずつ変更してはキャンプに行くことを繰り返して、「自分だけのキャンプ一軍装備セット」をブラッシュアップしていきます。
必要な道具かどうかの見直しはもちろん、「自分がキャンプで何を楽しみにしているか」をあらためて考えられるいい機会にもなります。
とは言えミニマム装備と言われても何がミニマムなのかが不明なので簡単に細くしておきますと、キャンプで過ごすために必要な道具として、下記アイテムがミニマム装備の目安になるでしょうか。
【キャンプ ミニマム装備の目安】
- テント
- スリーピングマット
- 寝袋
- チェア
- テーブル
- クッカー
- バーナー
- ランタン
1軍入りしなかった道具は買取サービスで整理して……
おそらくこのヤマケンメソッドを数回試すだけでも、自宅に眠っている多くのキャンプ道具が自分のキャンプスタイルに必須か否かが見えてくることでしょう。
メソッドを何度か試して、それでも使いにくかったり、そもそも使わなかったキャンプ道具は、買取サービスで整理するのがおすすめです。
アウトドアを専門とした買取り店も増えているので、キャンパーに優しい世の中になったよなぁ……
過去4度ほど利用したことがありますが、「あ、それ、その金額で売れるの?」みたいな、逆掘り出し物が自分の道具の中にあったりして、新しいテントを買えるくらいの金額になったことも。
フリマアプリも最近は人気ですよね。個人間のやり取りや出荷の手配がかかる代わりに、比較的値崩れせずに取引できる印象があります。
そんなわけで買取サービスを利用することで、道具を整理できるだけでなく使わない道具をお金に変えられるので一石二鳥。
なんならそれを元手に家計を圧迫することなく、次のキャンプ道具を手に入れられるのであります。
まさに現代版錬金術と言っても過言ではありません(過言)。
余談:せっかくだから他の遊びに持っていけるようなセットアップも作ってみよう
ここまできたらせっかくなので、他の遊びに持っていけるようなセットアップも作ってみるのはどうでしょうか。
ミニマムな装備をベースにしたキャンプのセットアップは、アクティビティとの相性が非常に高いと言えます。
例えば、テント場がついている低山での軽登山+テント泊。自分の体力の許す限り背負えるので、割と道具の自由度は高めです。体力さえあればですが。
パックラフトやカヤックなどで川下り+キャンプ。
日本各地にはツーリングに適した川が実はたくさんあり、流域によってはガイドさんがキャンプツアーのパッケージを販売していたりします。まずはツアーで体験してみると良いと思います。
ご興味ある方は「川下り キャンプ ツアー」などで検索!控えめに言って最高です。
自転車+キャンプも、より難易度が高いですが憧れの遊び方です。まだトライできておりませんが、登山や川下りよりも道具選びがシビアな印象。
自宅で自転車キャンプの装備を組んではむにゃむにゃを繰り返して、妄想自転車キャンプを楽しんでいます。
これらのアクティビティに必要な道具も、不要になったキャンプ用品を売ったお金で、整えれば実質タダみたいなものです(実質タダ)。
このようにヤマケンメソッドは道具を整理するだけではなく、この機会にアウトドアの新しい世界に一歩踏み込んでみる、いいきっかけになりえるのであります。
いやー。お金かかるよね。その代わり何歳でも楽しめるいい大人の趣味だと思う。
まとめ:キャンプ道具 整理できませんでした
というわけで、以上が実践的キャンプ道具整理術 ヤマケンメソッドの紹介でした。正直すまんかった。道具の整理術なんてなかった。
底なしであるがゆえ、一生続くのがこのキャンプ道具沼遊びです。楽しいですね。
とはいえ、自分の持っているキャンプ道具に優先順位をつけられれば、整理することはできるはずです。多少はね。私はできていませんが。
ただ、キャンプを楽しんでいる間に自分の中で、キャンプの遊び方は世の流行みたいにぐるぐる回ります。
キャンプ飯に凝ってみたり、サイトレイアウトに凝ってみたり、キャンプよりもプラスアルファのアクティビティに精が出たり。
新しい道具を集めて今までにないスタイルでキャンプを楽しむこともあれば、昔使っていた道具をひっぱり出して楽しむこともあります。
ですので、今すぐに手放さなきゃいけない状況でないのであれば、持っていても良いんじゃないかなと思います。次のマイキャンプブームが何になるのかわかりませんから。
というわけで、今回の整理術を元に頻繁に使う道具とそれ以外に分けられていて、それ以外の道具の中に何が入っているのかをちゃんと把握、収納できているのであれば充分なのではないでしょうか!!
以上、持っているはずの道具が見つからなくて家の中をひっくり返しているヤマケンでした。
ほんと、キャンプはお金がかからないって言ったやつどこのどいつなのよ……
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
この記事を書いた人
1989年4月5日生まれ。撮影の裏方・イラスト・文章・動画製作・イベントMC・HP製作など、キャンプにまつわる何でも屋。現在は群馬県北軽井沢エリアにて、自分たちのキャンプ場を開業準備中。2023年春にオープン予定。脱サラ日本全国キャンプ旅やキャンプ場スタッフ、キャンプ場開業しようとして失敗した過去あり。著書に「キャンプのあやしいルール真相解明(三才ブックス)」。