どーもこんにちはJoshuaです。
いつも美容室でオーダー通りに髪を切ってもらえたことがない。今回こそはと決めて、美容師さんに写真を見せてみようと決意。でも、ふとこんな不安が…
「これはモデルさんが可愛いのであって、変に意識してると思われたらどうしよう」
一度考えてしまうと、美容室に行くこと自体が怖くなってしまう。時折、お客様からこのようなお悩みを聞くことがあります。男性または、女性であっても写真を見せるのに抵抗を感じてしまう。
私は普段から美容師をしているのですが、このような方に伝えたいのは、
写真を見せてもらえると、イメージしやすくて本当に助かるんですよ!
ということです。今回の記事では、『上手に伝えるなら、写真を美容師さんに見せるのが一番良い!』というテーマで現役美容師がその理由をわかりやすく解説していきますね。
美容師とお客様のイメージはズレやすい
人それぞれ、感性や言葉の受け取り方は違うもの。美容師さんへのオーダー(注文)が曖昧であればあるほど、仕上がりのイメージはズレやすくなるものです。
例えば美容室でカラーをする時に、お客様から「アッシュで染めてほしい」とのご要望があるとします。ですが、実はこのアッシュにも多くの種類があり、仕上がりで正反対になることは十分にあり得ることなんです。
また、カットの際に使う「2cmほど切ってください」なども、あくまで目視になるため、思った以上に切られてしまったという失敗はよく耳にします。
シンプルなように見えて、美容師とお客様、お互いのイメージを一致させることは簡単なことではありません。
そのため、上手な美容師さんは施術前のカウンセリングの時間を大切にしているのです。
なぜ美容室で写真を見せた方が良いのか?
お洒落な雰囲気に、キラキラした店員さん。
美容室だと緊張してしまって、上手く言葉で伝えられないという方も多いようです。ちなみに、美容室で緊張する気持ちはとっても分かります。私も美容師になる前、初めて東京の美容室に入る時は、心臓バクバクでしたからね。笑
みなさんはこう感じていますでしょうか?
「写真を見せて、変に意識してると思わたらどうしよう…」
美容師である私が、断言します。そんなことは考えなくて大丈夫です! 芸能人やモデルの写真を持ってきたところで、美容師さんは『その髪型』を見ています。その髪型・骨格・髪質などを見て、お客様にどう合わせるかを考えています。
もちろん雰囲気を見るために、モデルさんの顔も見ることはありますが、それをお客様を比べるということは一切ありません。
むしろ、100人中100人の美容師が、写真を見せてくれた方が助かると言うでしょう。
男女に関わらず、写真をあらかじめ見せてもらうことによって、お客様との完成後のイメージのすり合わせがしやすくなるからです。
美容師さんに写真を見せる時の5つのポイント
さて、ここまで自分の理想の髪型になるためには、写真を見せることが重要だというお話をしてきました。
「でもどうやって写真を選べば良いのか分からないわ」
インスタやネットでも画像検索をすると、大量の写真が出てきます。探している内に、何がなんだか分からなくなってしまうという方も。そのような方に向けて、美容室でもう失敗しないために、オーダーで写真を見せる時の5つのポイントについて美容師が解説していきます。
美容院 写真見せるときのポイント①【写真を見せるタイミング】
美容室に入ってから、席に案内されることでしょう。そこから担当美容師が来て、今日のメニューについてのカウンセリングが始まります。
写真を見せるタイミングはここです!
スマホやタブレットで見せるのが良いでしょう。また気になっていた写真を前もってプリントアウトして持っていくのも構いません。
美容院 写真見せるときのポイント②【写真は3枚以上で、好みをはっきり伝える】
自分のしたい髪型の写真を、3枚以上保存して見せれるようにしておきましょう。それぞれ同じ系統、雰囲気でなくても大丈夫です。
その複数の写真を見せることで、美容師さんはそこからあなたの好きな雰囲気や好みを共通点として見つけ出してくれるでしょう。
そして見せると同時に、「自分がなぜそれが好みなのか?」という理由も合わせて説明すると、美容師さんにはより伝わることでしょう。
またその反対で、自分がなりたくない嫌な仕上がりについて先に伝えておくのもアリです。このようなスタイル、色味は好きじゃないということが美容師さんに伝わると、美容師もより他の提案がしやすくなるでしょう。
美容院 写真見せるときのポイント③【横顔、後ろの写真など色々な角度から】
前からの写真だけでは、後ろの仕上がりがイメージとズレてしまうことがあります。
特にメンズスタイルや、レディースでもショートヘアはえりあしなどのニュアンスが違うだけでも、スタイルの雰囲気がかなり変わってきてしまいますからね。
インスタグラムや、ホットペッパービューティーなどのスタイル写真はバック、サイドも載っていることが多いので、それを保存しておくと良いかもしれません。
美容院 写真見せるときのポイント④【他の選択肢も考えておく】
したい髪型になるためには「髪の長さが足りない」「ブリーチしないとできない」という問題にぶつかることは良くあります。その際には、他の髪型や髪色を選択肢を考えておくと良いかもしれません。
基本的には美容師からの提案があるかと思いますが、自分でも他の選択肢の準備をしておくことで、より美容室での失敗確率を低くすることができます。
美容院 写真見せるときのポイント⑤【スタイリングが必要な場合もある】
インスタグラムなどで人気のヘアスタイルは、基本的にはスタイリングが求められるということを理解しておく必要があります。
ヘアアイロンやコテなどで、セットをした後にオイルやワックスをつけて仕上げます。髪質やクセなどもあるため、スタイリングは人それぞれ変わってきます。
最後の仕上げの際に、美容師からセットの仕方を教わりましょう。特にメンズであれば、このケースが多いため注意が必要です。メンズは毛量を軽くして、ワックスで動きをつけるスタイルが多いですよね。
カットだけでなく、パーマも必要になることもあるので、美容師と画像を見せながらよく話し合うことをオススメいたします。
美容師さんにお任せするのはあり?
とは言っても、自分に合うヘアスタイルが分からなければ、そもそも最近の流行りや、トレンドに付いていけてない…
このような不安から、美容師に「髪型をお任せしたい!」という方も多いはず。結論から言うと、美容師にお任せするのは全然大丈夫です。むしろ、美容師的には燃えますね!笑
その際は、最低限で良いので以下のことをお伝えください。
- 自分の好み、雰囲気
- イメチェンしたいのか、そこまで変えたくないのか
- されたくないこと(嫌なスタイル)
- 普段の日常生活での髪の扱い方
美容師がこれらのことを知っておくことで、お客様のライフスタイルに沿ったヘアスタイルを提案しやすくなるからです。自分でしたい髪型・髪色が分からない時は、勇気を出してお任せしてみるのも良いですよ。
《失敗談》実際に美容室であったクレーム事件
私が今まで美容師として働いてきた中で、実際に見てきたオーダーについての失敗例について最後にお話させていただければと思います。
Aさんは、女性(20代前半)で新規のお客様で、入客したのは、当時の美容師の先輩スタイリストでした。土曜日ということもあり、混み合っていた美容室。先輩もAさんと他のお客様を掛け持ちしていて、忙しい様子です。
Aさんのオーダーはこうです。
「ずっと伸ばしていたロングヘアーをバッサリ20cmほど切って、胸上くらいの長さで」
先輩は忙しかったこともあり、この時のカウンセリングは口頭のみで、特に画像を見せ合うこともなく簡単に終わらせてしまいました。
察しの良い方であれば、もうお気付きでしょうか…
最終的にこのAさんは、「思っている以上に切られすぎた!」と激怒されてしまいました。これは単なる先輩の技術不足ではありません。先輩は、A様に言われた通り20cmしか切っていませんでした。
ここでの一番の問題点は、先輩とA様の仕上がりのイメージがズレていたということです。
いくらカットやカラーが上手かったとして、そして技術があるとしても、仕上がりのイメージがズレていたら、その時点で失敗になってしまいます。これを目の前で見ていた当時アシスタントだった私は、ここで“カウンセリングの重要さ”に気付くのです。
お客様、特に新規の方はその日が初対面になります。その方の好みや雰囲気、ライフスタイルを把握せずに切り始めることは絶対にできません。お客様と美容師のお互いのイメージ共有、これこそが美容師で失敗しないための本質です。
今日のまとめ
「なんか思った仕上がりと違かった…」
これは多くの方が経験あるのではないでしょうか? その原因は、美容師さんとの仕上がりイメージズレによるもの。美容室で写真を見せるのに不安を感じていた方は、明日からもう悩まなくて大丈夫です。
今日紹介したポイントを抑えながら、写真を複数枚準備して、カウンセリングの時に美容師さんに見せてあげてくださいね♪
この記事を読んだ口コミ・感想!「髪型のオーダーの仕方に悩む…」
※口こみ・感想はWEBリサーチによる読者アンケートで収集した内容を掲載しています。
あくまで各個人の意見となりますのでご了承ください。
徳島県
いつもしたい髪色を写真で見せているが、そのとうりの色にならない時があって難しい。
大阪府
髪質や頭の形によって、なりたい髪型の写真にはならないことをようやく知りましたので美容師任せにしています。
愛知県
カットに集中して欲しいので、無口な人だと思わせる。
千葉県
見せてもいいんだなと安心した。
徳島県
うまくイメージを伝えることができず、写真を見せることが多い。
美容師さん写真から私のイメージと照合するように聞いてくれるのでとても満足の行く仕上がりになっていると思う。
広島県
写真を見せるかどうかは美容師さん次第。以前写真を見せたところ髪質も量も違うから無理と言われました。
大阪府
写真を持っていくのって変に思われるんじゃないかと思っていたけれど、この記事を読んでもっていきたくなった。
長野県
どれもあるあるすぎて、深く共感しながら読みました!
イメージはそれぞれ持っているものが異なるから、写真等で共有するのはマストですよね。加えて自分の髪の癖も伝えるようにしたり、以前の手入れしにくかった経験なども伝えるようにしています。
千葉県
普段はいつもの美容師さんに、希望の長さだけ伝えてお任せにしているが、希望のヘアスタイルがあった場合に、3枚以上の写真を用意してイメージを伝えるというのが新しい知識になった。
北海道
はい、美容師さんに写真のある無しどちらがいいかお伺いしたことがあります。ある方が良いと仰りましたが、なかなか同じようになりませんよね。
今の担当さんはいつも大体の長さだけ指定して、お任せです。カラーとカットしてもらいますが、私の髪のクセや白髪の状況などを加味していつも素敵な髪型にしてもらっています。だから、本当は写真見せて~より、私らしさを引き出してくれる美容師に出会えるまでお店を探す方がいいかも。
北海道
自分もよく画像を美容師に見せるが、なかなか色々な角度からの画像がない場合が多く、たいていは正面の画像のみとなってしまう。イメージに近い画像を探すのが結構たいへん。
栃木県
以前、初めて行った美容院でイメージを口頭で伝えたら、全然思い通りにならず、がっかりしながら帰宅。画像を見せればと後悔した思い出。
東京都
言葉で正確に伝えるのがなかなか難しいし、恥ずかしけどイメージ写真を見せるのもアリだと思う。結構写真を見せるお客さんも多いと聞きますし。
大阪府
写真のモデルが奇麗すぎると、美容師さんに無理って思われそうで、いつもちょっと不安。
神奈川県
自分のお願いしたいイメージは口頭で伝えにくいが写真も恥ずかしいと思っていたから美容師さん側からの考えが聞く事ができ良かった。
岡山県
美容師の感覚とズレやすいのが共感できる。
福井県
写真を見せるときちょっと恥ずかしいなといつも思いながら出してたので、恥ずかしいと思わなくていいんですね。
愛知県
私は高校3年生の時に流行った、少し長めのショートをカタログを見せながら切ってもらったら、美容院の方は間違えて隣のページのカタログを見て、ベリーショートヘアに切られ、私は泣きそうになりながら家に帰りました!
その時は若かったので、文句も言わず、お金まで払って、自分自身のいいコさにびっくりです!今だったら、文句ももちろん言うし、お金も払いません!(笑)
静岡県
自分も最近、今の美容室ではスマホの写真を見せてこんな感じでお願いしますと言っています。
初めは勇気がいたけれど慣れれば美容師さんももう少し見せて下さいとか言ってくるので良かったなぁと思っています。
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
この記事を書いた人
生粋のヘアケアオタク。美容師歴10年以上(都内で修行済み)。今も美容師として毎月多くのモデルやインスタグラマーの方を担当させていただいております。