はじめまして。Webライターのばんびです。
突然ですが、みなさんは月に何冊くらい読書をされていますか?
私は職業柄もあって、いろいろなリサーチをします。主にネットのリサーチが多いのですが、やっぱり書籍でないとわからない情報もあって。仕事に必要な本と、好きな小説を月に10冊くらい読んでいます。
ちなみに直近で読んだ本は、以下のとおりです。
● 「著作権の世紀――変わる「情報の独占制度」」福井健策
● 「消費税&インボイスがざっくりわかる本」高山弥生
● 「オメガ城の惨劇」森博嗣
● 「聖徳太子の真相」小林惠子
● 「元彼の遺言状」新川帆立
Webライターの仕事をする以前から、本は好きだったのですが、忙しくてあまり読む時間もとれませんでした。月に1冊も読んでいなかったかも。
そんな私ですが、朝読の習慣を取り入れるようになって、ぐーんと読書量が増えたんです。今回のコラムでは、ふだん読書をしている方も、そうでない方にも知っていただきたい、ミニマリスト的思考での朝読を紹介します。
朝読を始めたきっかけ
朝読を始めたきっかけは、およそ1年前。子どもの小学校・中学校で「朝読」の時間があることをふと思い出し、自分もやってみようと始めました。うちの子たちはあまり本を読まないのですが、この朝読の時間だけでも案外、本って読めてるみたいです。わずか10分、15分でも、塵も積もればなんとやら。です。
それで私も軽い気持ちでやってみたのですが、これは本当にすばらしい習慣です!
朝、好きな本を15分ほど読むだけ。それだけで頭がすっきりするし、仕事の効率もアップするような気がします。この習慣はとってもいいよー!って、みんなにおすすめしたい。
ですが。ネットで「朝読 おすすめ」と検索すると、なんか私が思ってるのと違う……。
やたらと朝読のメリットを紹介していたり、仕事の成果が上がると強調していたり。
確かにそれは正しいのかもしれないけど、もっと朝読って純粋に楽しいものだと思うんです。楽しい時間を貴重な朝の時間にもってくることで、一日がハッピーに始まるというか。
このコラムでは、真の「朝読」を語りつくしたいと思います!コラムを読み終わる頃には、きっとあなたも朝読を始めたくなる!(はず!)
忙しい朝だからこそ、ゆとりを持ちたい
いや、朝読なんてやってる余裕あるわけないでしょ?!
朝は家事と仕事の準備でバタバタなんだよ!
……なんてツッコミが聞こえてきそう。
もちろんわかってます!
朝はみんな忙しいのです。読書なんてしているヒマありませんよね。
主婦(主夫)の人なら、朝は家事と身支度で終わっていくでしょうし、お子さんがおられるご家庭は送迎なんかもあって、朝の時間は戦争です。
社会人の方なら、朝は1分でも長く寝ていたいはず。その気持ち、わかりすぎるほどわかります! 頷きすぎて首が折れそうです!
ただ、そんな忙しい朝の時間に、「たった15分だけ自分の時間を持つ」ことで、驚くほど幸福感が上がるのです。
幸福度。
ここ、重要です。
たった15分だから、その後の家事や仕事にも影響を与えません。これが20分、30分となると時間の確保が大変です。15分ならスキマ時間を確保できるし、小説ならだいたい一小節まで読み進めることができます。
「本当は、朝の時間にゆとりを持って行動したい……」
「少しだけ早起きして、スキルアップの勉強をしたい……」
だれもが一度はこんな理想を抱いたことがあるはず。朝からゆとりを持って、自分だけの時間を過ごしているなんて……。めちゃくちゃ意識高い系じゃないですか!
忙しくてバタバタするだけの朝の時間を、ゆとりある時間に変えられたら、とってもすてきですよね。
しかし残念ながら、なんとなく朝の時間を過ごしていては、ゆとりある時間をゲットすることはできません。朝のタスクを見直す必要があります。 もう少しだけおつきあいください。私の実際のルーティンと、ライフスタイルの変化をお伝えします。
実際のルーティン紹介
実際の私の朝は、以下のようなスケジュールです。
5:30 起床 朝食準備
6:00 犬の散歩と家事
6:30 子どもたち起床
7:45 子どもたちの登校を見送る
8:00 朝読 ←ココ
8:30 仕事開始
私の場合は在宅ワークですので、通勤時間がありません。朝の家事は、朝食準備と片付けをすませたらいったん終了。洗濯はこの段階ではまだしていません。
子どもたちを見送って、リビングのテーブルの上を何もない状態にしたら、お気に入りのお茶を用意して、朝読タイムです。
もともと朝に弱く、起きてから数時間は頭がぼんやりとしていました。体もだるいし、朝からチャキチャキ動くなんてとてもできません。
ただ、「テーブル片付けたら朝読だ♪」と思うことで、朝の家事が快適になりました。頭もシャキッとして、仕事がスムーズにはかどります。
1日の始まりにゆとりがあるため、「今日は効率よく過ごせたな~」と、達成感も得られるように。これは大きな変化です。
家事や身支度をしてバタバタとしているだけでは、達成感って感じにくいですよね?
主婦って悲しい。
朝の15分で掃除や家事をがんばっても、明日にはまた汚くなる。毎日同じことの繰り返し――だったらその15分で、朝の楽しい時間をつくったほうがいい!
どうしても朝のうちにしなければならない家事って、じつはそれほど多くありません。私は洗濯物を干すのも10時前です。いったん仕事を開始して、集中力が切れたタイミングで洗濯物を干したり、掃除をしたりしてます。
そんなの、在宅ワークだからできるんでしょ!……なんて言わないで(涙)。家事のタイミングはあくまでも一例なので、あなたに合ったタイミングで朝読にベストなスケジュールを考えてみてください。
本を読んでいるヒマがない? 朝読のおすすめのやり方
それでも「朝読なんてしてるヒマないよ無理無理無理!」というあなたに、以下の方法をおすすめします。
➀スマホから離れてみる
➁なんとなくテレビを見る習慣をやめてみる
③15分だけ早起きしてみる
ちょっとドキッとした方もおられるのではないでしょうか?
朝読のおすすめのやり方➀ スマホから離れてみる
これは本当におすすめ。私たちの生活にはスマホは必須アイテムですが、SNSやネットをなんとなく見ている時間がどれくらいかって、把握していますか?
↓これは私のとある一日(15時頃撮影)。iPhoneだとスクリーンタイムという機能で、スマホの使用時間が確認できます。
Safari(ネット閲覧)に11分、Twitterアプリに7分……となっています。
なにも意識していなかった頃は、SNSやネット閲覧に4~5時間も費やしている日もありました。これに気付いたときはものすごくショックでした。
それが「楽しい時間」だったのなら、OKだと思うのです。でも、「何してたっけ?」っていう時間の使い方は本当にもったいない。私は知らないうちに映画2本分くらいの時間を、何だかよくわからない時間の使い方で消費していたのです。
こういう「欲しいと思っていないモノに浪費する」状態って、ミニマリストとしてはよろしくありません。
ミニマリストとは、単に「モノ」がない状態の人ではなくて、「本当に必要なモノを選択している」ことに本質があると思うのです。何もかも捨てちゃってる人みたいなイメージがあるかもしれませんが、そうではなくて、自分にとって必要なモノだけを選択した結果なのです。
私も本質的なミニマリストを目指して、ミニマリスト的な思考で暮らしたいと思っているため、時間の使い方に対しても「自分にとって必要な時間を選択したい」。
そのためにスマホの使い方を見直しました。
iPhoneにはアプリの使用時間に制限をかける機能があるため、閲覧時間の多かったアプリには30分の時間制限を設定しました。
これにより、デジタルデトックスに成功!
4~5時間もあったスマホ閲覧時間を、約1時間にまで短縮することができました。
「朝は忙しい」「忙しくて本を読んでいる時間なんてない」と言っている方でも、スマホには多くの時間を費やしているはず……。デジタルツールからの脱却で、朝の時間を作ってみませんか?
朝読のおすすめのやり方② なんとなくテレビを見る習慣をやめてみる
テレビはほとんど見ない、という方も多いかもしれません。私もテレビはほぼ見ません。もともとミニマリスト的思考のため、テレビも処分しようかと悩んだのですが、朝のニュースを時計がわりにして、テレビをつけています。
で、テレビがついていると、やっぱり見てしまうんですよね。
特に興味のない芸能ニュースとか、朝ドラとか……。これも「面白い、見たい」と思って見ているのなら全然OKなんですが、「特に見たいと思っていないのに見ている」状態って、なんだかもったいない時間の使い方です。
時計がわりにテレビをつけているご家庭は、たとえば「食事の間だけつける」とか「お父さんが出発したらテレビを切る」とか、どこかのタイミングでテレビを切る習慣をつけるとよいのではないでしょうか。
朝読のおすすめのやり方③ 15分だけ早起きしてみる
朝、バタバタしすぎて、自分の準備すらままならない……という方は、早起きをおすすめします。といっても、私も早起きは苦手なので、あまり強くおすすめできないのですが。
朝のスケジュール全体を見直してみて、もし「もう少しゆとりのある時間を持ちたい」とお考えであれば、やはり早起きする必要があるかもしれません。その分、夜少し早めに就寝するなどできればいいですね。夜のスマホ夜更かしはNGですよ!
朝読じゃなくって、夜読でもいいんじゃない?
何も忙しい朝に、本なんか読まなくっても……と思う方も多いでしょう。
夜読でもいいですよ。
夜読でもいいというか「夜読もしてます」と言ったほうが正しいですね。
私は夜寝る前にも読書してます。でも、夜は疲れているので、何ページか読んで寝てしまうことも……。これでは全然読書が進まないなあ、と思って朝読を始めました。
夜の15分より、朝の15分のほうがページが進みます。
朝も眠いんですけど、不思議ですね。「朝ここまで読んだな」となると夜読の進みも良くなる気がしています。
でも、何を読んでいいのかわからない……
だんだんと朝読に興味を持っていただけましたでしょうか?「朝読ってなんか良さそうだな」と感じていただけたなら、もうそれだけで満足です!
ここまできたのでもう少しだけ語らせてください。それは、いざ「朝読するぞー」とはりきって、難しいビジネス書なんて用意しないでくださいね!ってこと。
最初は雑誌やコミックでもOK。朝読は楽しい時間なのです。昔好きだった作家さんの小説、映像化しているベストセラー本などであれば、はずれがないのでおすすめです。タレント本なんかも読みやすく書かれているので、気軽に読むことができます。
<ばんび的 朝読おすすめ本3選>
「いのちの車窓から」星野源
星野源さんのエッセイ集。読みやすくさらっとした文体は朝読にぴったり。
「一汁一菜でよいという提案」土井善晴
家庭での料理をぐーんと楽にしてくれる本。写真が多くて読みやすい。シンプルイズベスト。
「マチネの終わりに」平野啓一郎
映画化している作品でイメージしやすい。長編小説にチャレンジしたい方にぜひ。
朝読初心者に向いていない本は、勉強系・文学系。そして意外にも短編は△です。読みやすそうで手に取る方が多いのですが、短編は感情移入しにくいため、よほど好きな作家さん以外の短編はおすすめしません。
もっと気軽に、本を読む時間が楽しくなるものを選んでみましょう。
自分のための時間を持つことはとても贅沢な時間
長々とおつきあいいただき、ありがとうございました。私がおすすめする「朝読」は、メリットとか効果とかは求めていません。ただ、一日が充実したものになるように、朝の時間を工夫してみたことがきっかけです。
たった15分の朝読ですが、はじめてみると月あたりの読書量も増えました。(月8冊程度だったのが月15冊くらい)思わぬ結果に満足しています。
朝読には堅苦しいルールは不要。毎日じゃなくていいし、読みたい本も好きなものでいい。あなただけの特別な時間を持つことが大事なのです。
朝15分。好きなことをして、一日をスタートしてみませんか?習慣化できると、きっと毎日が楽しく豊かなものになりますよ。
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
この記事を書いた人
ライター・ウェブ解析士・初級SNSマネージャー。WEBメディアの記事やメルマガ、SNS運用、コンテンツ制作などを担当。得意ジャンルはBtoB、デジタルマーケティング。家族構成は公務員の夫と息子2人+柴犬(保護犬)。
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