遺品整理士のエトウです。

  • 「子どもがうまれたから、万が一に備えてちゃんとしておきたい」
  • 「万が一のときに、家族に迷惑をかけたくない」
  • 「自分の人生の終わり方は自分で決めたい」

このように感じている20代・30代の若い世代から、「終活」が注目されています。

私が取得した遺品整理士認定証

私は30代で二児の母ですが、「とあること」がきっかけで当たり前の日常が当たり前ではなくなることを知り終活を始めました。

遺品整理士はご遺族の方と共に、故人様の遺品の整理をお手伝いする仕事がメイン業務ですが、他にも終活についてご相談をいただき、生前整理のお手伝いをさせていただくこともあります。

私はもともとライターとしてさまざま記事執筆に関わらせていただきましたが、遺品整理士になってより専門的に「自分の”もしも”に備えること」や「死後」について知識を培い、正しい情報を広める記事を書けるようになりました。

今回は遺品整理士としてこれまで学んだことをいかして、「これから終活をしたい」「終活って実際は何をすればいいの?」と感じている方へ、私がやった4つの終活と、なぜ私が終活をすることにしたのかについてお話していきたいと思います。

● 記事のポイントをまとめた動画も公開中(詳細は以下からどうぞ)

私が行った4つの終活の始め方

終活はその人に応じて必要な終活を行うことがとても重要です。

例えば多くの資産を所有していれば、財産の整理をメインに遺言書も作成しておいたほうがいいでしょうし、若い方でデジタル遺品が多い方はデジタル遺品の整理がメインになります。

インターネット上で終活の始め方について調べてみると、ありふれた万人受けする始め方の記事ばかり解説されていて、遺品整理士としては疑問です。

最初に断っておきますが、ここからは紹介する終活の始め方は「私の場合」です。

いろんな終活の始め方を参考にしてみて、まるで画用紙にちぎった折り紙を貼り付けてひとつの作品を完成させるように、ご自身に合った方法を見つけていってください。

終活の始め方① モノを減らして定位置を決める

不用品の整理は終活のキホンの「キ」と言われています。

その理由は、遺品整理の際はまずは家財など目に見えるモノの整理から始めていき、遺産がどれくらいあるのかを把握するからです。

自分が亡くなった後、モノが多ければ初手で遺品整理につまずいてしまいます。

遺品整理士になって強く思ったのが、元気なうちにモノの量を減らして、どこに何があるのかわかるようにしておけば、遺族は遺品整理業者に依頼しなくても、家族や親族で遺品整理ができたのではないかということです。

遺品整理費用は相続放棄する場合は故人の遺産から支払うことができません。

時間こそ必要になりますが、間取りや遺品の量に応じてプロに依頼した際の何十万円〜何百万円もの遺品整理にかかる費用がかからなくなるので、ご自身の資産を大きく消費することはなくなるのです。

人が亡くなると、葬儀や納骨・法要、諸手続きと目まぐるしい日常が押し寄せてくるので、モノの量が少ないだけで遺族の心理的負担を大きく減らすことができます。

だからこそ、せめてモノはコンパクトにまとめておいたほうがいいでしょう。

私の場合、もともとそこまでモノは多く持っていませんでしたが、以下のモノを処分しました。

  • 2年使っていない衣類
  • 使っていないパソコン・タブレット
  • 不要になった書類

2年もあれば流行は変わってしまうので、キレイな状態でも衣類を処分して、衣装ケース3つ分に自分の服をまとめました。

さらに仕事で使っていたけれど、劣化してしまいもう使っていないパソコンやタブレット端末は、家電量販店に持っていき回収してもらいました。

最後に書類は自分以外の人から見ると、何を残しておくべきか判断できないことが多いので、不要な書類はすべて処分して、必要な書類は100円ショップで購入したフォルダーにまとめました。

また、私が管理している家族の書類も整理します。

終活で私が作った専用フォルダーは以下のようになりました。

  • 「車関係」専用フォルダー(車両保険、車検証、自動車税の納付書などを収納)
  • 「家」専用フォルダー(賃貸借契約書、火災保険などを収納)
  • 家族それぞれの「保険専用」フォルダー(保険証券・見積もり・カタログなど収納)
  • 家族それぞれの「その他」フォルダー(上記に該当しないものを収納)
  • エンディングノート

これら作ったフォルダーは、家族が過ごすリビングの一角にカラーボックスを設置して収納しました。

家族の書類を保管しているカラーボックス

遺品整理士として終活の際におすすめしたいのが、モノを処分・残すだけを行うのではなく、「モノの定位置」をぜひ決めてみてください。

そして、モノの定位置を決めたらわかりやすい場所にラベリングをして、ひと目で何が収納されているかわかるようにするとスムーズです。

この方法は、処分しようか悩んでいる写真やもらったプレゼントなど思い出の品の保管方法としても役立ちます。

以下のように3つに仕分けをして保管しておくことで、万が一のときに遺族がどうやって遺品を扱ったらいいのかメモ書いてラベリングすることができます。

  • 自分が亡くなったら処分してほしいもの
  • 自分が亡くなったら指定した人に相続・形見分けしてほしいもの
  • 自分が亡くなっても大切に保管しておいてほしいもの

モノの整理はとても時間と気力が必要になるので、無理をせずにゆったりと気持ちをかまえて進めていくことが大切です。

終活の始め方② 財産を整理する

ここで言う財産とは、私の場合以下のものです。

  • 預貯金口座
  • クレジットカード
  • ポイントカード
  • 各種保険

人によっては貴金属や宝石、ブランド品などモノとしての財産だけではなく、不動産や株などがあると思いますので、必要に応じて整理していきましょう。

私が行った財産の整理も、先ほどのモノの整理と同じく「不要なものは処分する」「いるものは残す」そして「定位置を決める」の3つです。

特に預貯金口座やクレジットカード、ポイントカードはいろんな種類を持ってしまいがちですが、使っていないものは解約して、必要なものだけ残しておきましょう。

なぜなら、自分が亡くなった後に預貯金口座やクレジットカードなどの解約手続きも遺族が行うからです。

特に預貯金口座は、どの口座にいくら財産が残っているのか他の人からは簡単に把握できないので、私名義の口座については、どの口座にどんなお金が残っているのかを後述するエンディングノートに書きました。

例えば…

  • A銀行…公共料金や次男の保育料の支払い用
  • B銀行…事業用口座
  • C銀行…長男の学校諸費・児童会の支払い用
  • D銀行…クレジットカード・子どもの習い事の支払い用
  • E銀行…貯蓄用

最終的に5つの銀行口座を残したことになるので、将来的にはもう少しコンパクトにしていきたいと思います。

各種保険については、定期的に見直しをしています。

最近ですと、がん保険の新商品が出たとのことで連絡をいただいたので契約してきました。

保険の見直しは時間がかかるので少々面倒に感じるかもしれませんが、定期的に見直すことでライフスタイルや時代に合った保険を契約することができるので、年に1回は見直しておきましょう。

整理した財産は定位置に保管して、後述するエンディングノートに「どこにあるのか」「どの口座にいつ、何の費用が、いくら引き落とされるのか」など必要事項をまとめておきましょう。

終活の始め方③ デジタル遺品を整理する

世代を問わずスマートフォンやタブレット端末、パソコンを使うようになってきているので、モノの整理のようにデジタル遺品も「いるもの」「処分するもの」に分けていきましょう。

私は仕事柄デジタル遺品が多いので、私が亡くなったときに家族がスムーズに遺品整理できるよう終活しておく必要があります。

最初に取りかかったのは、スマホとビデオカメラのSDカードのなかの写真や動画のデータを整理することです。

不要な写真と動画は削除して必要なものを残しますが、そのままスマホやSDカードのなかに保管しておくと消えてしまう可能性があるので、しっかりとバックアップをとっておきます。

特に子どもたちの成長記録は私や夫にとって宝物のひとつなので、以下のように3か所に同じデータをバックアップしました。

  • そのままスマホなどにデータを残しておく
  • 外付けハードディスク内にデータを移す
  • DVDにしておく

また写真や動画の他に、インターネットバンキングの情報や、取引先の情報、契約しているサブスクリプションサービスの情報、パソコンやスマートフォンの暗証番号など、必要な情報はすべて後述するエンディングノートにまとめていきます。

特にサブスクリプションサービスは、ほとんどの場合でクレジットカード支払いという方が多いと思います。

この支払い方法の場合、あなたに何かあったときにクレジットカードがそのまま使える状態であれば、利用していなくても料金が請求されてしまうので注意が必要です。

終活の始め方④ Wordでエンディングノートを作る

Wordで作成したエンディングノート

遺品整理士をしていて感じたのが、故人の意思や希望が何も残されておらず、遺族が何をどうしたらいいのか全て決断しなければならないケースが多いことです。

家族であなたの持病や服薬している薬、かかりつけ医、延命措置や臓器提供の希望などをすべて共有しているケースは少なく、また通夜・告別式や納骨の希望、貴重品の保管場所など、すべて遺族が決断するとなると大変な負担になってしまいます。

最近になって終活という言葉が広く知られるようになったので、エンディングノートそのものが書店で販売されていますが、エンディングノートはあなたの自由に書くことができます。

どんなノートに書いてもいいですし、何を書いても構いません。自分が書きやすいように、自分が家族に伝えておきたいことを書いていきます。

ただし遺言書のように法的拘束力はないので、特に資産が多い方は別途遺言書を作成しておくと安心です。

エンディングノートは、あくまで自分の要望を伝えたり、家族が困らないように貴重品の保管場所を伝えたりするためのノートとして作成します。

私の場合は、以下のようにエンディングノートを作成しました。

● エンディングノート作成のポイント
書くこと
万が一の際の要望血液型や持病・服薬など基本情報 延命措置について 臓器提供の意思表示 葬儀・納骨などの要望 など
支払い関係公共利金の支払い サブスクの支払い 税金・確定申告 銀行・クレジットカードの解約 保険の相談窓口 など
子どものこと各支払いの日程や金額・振込先 習い事の名称・場所・担当の先生
家族のこと印鑑など貴重品の保管場所 書類の保管場所 など
仕事のことパソコン・スマホの暗証番号 取引先への連絡 有料サービスの解約 各士業の先生の連絡先 事業用資産の場所・死後の扱い など
各連絡先両親・兄弟・姉妹の連絡先 かかりつけ医 など

ノートに手書きで書くと時間がかかる上に、お世辞にも字がきれいとは言えないので、Wordを使ってエンディングノートを作成しました。

私のおすすめですが、家族で何がどこにあるのか全て共有できていない場合は、具体的に保管場所を伝えるために、上の画像のように保管している場所とその場所の写真を一緒に記しておくと確実です。

私が作成したエンディングノートは、ファイルに紙の書類としてはさんで保険などの書類が保管してある場所に置いておく他に、パソコンの中にも原本のデータをデスクトップに保管しています。

Wordファイルの原本を家族が見られるようにすることで、例えば預貯金口座やクレジットカードの解約方法などを案内しているページのリンクを直接貼れるので、遺族がスムーズに確認することが可能です。

また変更があれば都度、手軽に書き換えることができるので便利。

パソコンへログインするのに必要なパスワードなどを家族に伝えておくだけで、デジタル上のエンディングノートを確認できるようになるのでおすすめですよ。

そもそも終活とは? 若い世代も始める方が多い理由

先ほど私が行った終活について4つ紹介しましたが、そもそも終活とは何なのでしょうか?

明確な定義はありませんが、広く認識されている意味として終活とは「人生の終わりに向けた活動」のことで、人によってさまざまな活動があります。

例えば不用品を処分して、必要なものだけを残す身辺整理や、万が一に備えて家族や親族に当てたエンディングノートを記すことなどさまざまです。

筆者は30代前半の二児の母、3年前の12月に遺品整理士資格を取得しました。

これまでのそう短くも、そして長くもない人生の中で、「人生の終わりは他人事ではない」というシーンに何度か遭遇してきたこともあり、遺品整理士資格を取得して、資格取得の際に学んだことをいかして終活を始めました。

「終活は高齢者の方が行う活動」というイメージをお持ちの方が多いですが、私に限らず意外にも20代や30代の方も多く取り組んでいます。

楽天インサイト株式会社が2023年2月に公開した「終活に関する調査」によると、20代・30代の若い世代の方も「終活は家族に迷惑をかけないために必要なことである」と多くの方が回答しています。

20代・30代の若い世代の方が終活をはじめるきっかけになったのは、20代で「テレビなどのメディアやSNSで見聞きしたから」。30代で「子どもがうまれたから」が多い結果でした。

また、終活アドバイザー協会が2021年3月に公表した調査結果では、特に新型コロナのパンデミック以降は、「人生の向き合い方が変わった」と回答したのは20〜60歳以上までの全年代で20〜29歳の方が最多でした。

このように20代や30代の若い世代の方も、自分事として人生の終わりに向けた活動に取り組む方が増えつつあります。

さて、筆者が自分事として終活を始めたのは、前述したように「人生の終わりは他人事ではない」というシーンに何度も遭遇してきたから。

次の項目では、一部ではありますが私が遺品整理士資格を取得して自分の終活を始めるきっかけになったできごとを紹介していきます。

父が足の親指を欠損・ワンオペ育児|私が終活をはじめた理由

人生の終わりはいつか起こるのではなく、ある日突然起こるということを私は学びました。

当時は苦しい現実でしたが、今思えばあのとき若くして「当たり前の日常が突然当たり前ではなくなる」と学んだからこそ、こうして早めに終活をしようと思えたのだと思います。

ここからは、私が遺品整理士になって終活をはじめた最初の理由と、現在の状況から終活を本格的にはじめたことについてお話ししていきます。

父が事故に遭い右足の親指を失った

父と姉と私

私が10代の終わり頃、当時私は実家で両親と暮らしていて、その日は出かけていました。

出先で電話が鳴った。父からだ。

「お母さんはおらんか?」

私が電話に出て、父の第一声がこの一言だったので「何だろうか」と思ったけれど、出先だったので「ごめん、今出かけてるからわからへん」と答えたら、「そうか」と言って父は電話を切りました。

真夏の日の暑さにあえぐような、絞り出したような声で電話をしてきた父でしたが、この電話のときには既に、父は職場でフォークリフトに右足をひかれてしまい、救急搬送されている途中でした。

不幸なことに意識がある状態で搬送され、手術を受けた父は、しばらく入院することになりました。

今は違う職に就いていますが、当時父は古紙のリサイクル工場で働いていて、ほうきとちりとりで地面に落ちた紙くずを掃除しているときに、父に気付かずにバックしてきたフォークリフトにひかれてしまったそうです。

最初の手術の時点ではまだ右足の親指は欠損することはなかったのですが、経過が悪く親指が壊死(えし)してしまったため切断することになりました。

今は元気に回復して、自分の足で歩いているほどですが、あの日「いってらっしゃい」と母と見送った父が、夜には「ただいま」と帰ってくるはずだった父が帰ってこなかったという恐怖は、あれから20年近く経った現在も忘れられません。

当たり前の日常が当たり前ではなくなってしまうというのは、ある日突然起こってしまうと10代で私は学びました。

子育てを始めてから我が家はすべて私主導で動いている

長男と次男

20代半ばで長男を出産して、さらに3年後には次男が産まれました。

夫は私の16歳年上で、「子どもは授かれば早めに産みたい」と思っていたので、妊娠が分かったときは夫婦でとても喜びました。

しかし待っていたのは、終わりのないワンオペ育児でした。

今では子どもたちが成長して、ある程度自分のことは自分でできるようになりましたが、息子たちが赤ちゃんの頃は目まぐるしい忙しさでした。

夫は育児や家事に非協力的なのではなく、早ければ夜中に出勤していき、遅ければ子どもたちが寝静まる頃に帰宅する激務のため、どうしても家事や育児は私にかたよってしまいます。

もし何か私にあれば、特に公共料金などの支払いや保険の手続きに困ってしまうのは目に見えているわけです。

おそらくこの状況は、今後しばらくは変わらないでしょう。

万が一の際に夫が支払いなど諸々の手続きをスムーズに行えるように、「私が普段行っていることをマニュアル化しておこう」と思ったのが、本格的に終活を始めるきっかけになりました。

マニュアル化するにも、自分で広大なインターネット上で正しい情報を集めるのはとても大変だったので、私は遺品整理士資格を取得しました。

そして遺品整理士としてさまざまな記事をこれまで執筆させていただきましたが、そのなかで新たに学んだことや、同じ資格を持つ方のお話を聞いて、前述したような自分なりのマニュアルを作りました。

全年代に伝えたい! 終活を始める時の注意点

私は実際に終活を始めてみて、インターネット上で解説されているように簡単にはいかないと実感しました。

おそらく、誰しもが終活を始めるとどこかで壁にぶつかります。

その壁は、忙しくて終活に割く時間を確保できないことかもしれませんし、「これってどうしたらいいの?」と感じたときに専門的なアドバイスが必要になるかもしれません。

また、あなたが抱える状況によっては気持ちが落ち込んでしまうこともあると思います。

ここからは、実際に終活をした私がすべての終活を行う年代の方へ伝えたい3つの注意点を紹介します。

前向きな気持ちで進める

終活は、悪い言葉を使うと「死に支度」と呼ばれることがあります。

しかし私は、遺品整理士としていろんなお話を聞かせていただくなかで、終活は死ぬための準備に限定するのではなく、残された時間を豊かにするために始めることだと感じました。

確かに自分の死を想定して身辺整理をしていくのが終活ですが、身辺整理すると「何が本当に必要なのか」が見えてきます。

「自分の万が一」というのは、みんなどこかで感じているでしょう。

でも、真剣に向き合うと疲れますし、そのための準備に時間や手間を割けないので見て見ぬふりをしているところが多少はあると思います。

その「見て見ぬふりをしている多少のストレス」を終活で減らすことができるので、これからの人生がより豊かになるのではないでしょうか。

無理をしない

終活は、体力的にも精神的にもとても疲れます。

私の場合ですが、モノを片付けてエンディングノートに保管場所などを書いていますが、Wordファイル1ページ分を作成するのに数時間かかりました。

モノを仕分けして処分していくのにも時間がかかりますし、思い出の品を前にするといろんな気持ちがせり上がって来るでしょう。

だからこそ、数日で終活を終わらせてしまおうと思ってはいけません。

終活をすぐに行わなければならない事情がない限り、どんなに時間をかけてもいいですし、むしろ時間をかけるべきだと私は思います。

自分の気持ちと折り合いを付けながら、後悔しないように終活を進めていくことをおすすめします。

わからないことはプロに相談する

遺品整理士になってからさまざまな質問を受けますが、特に税関系や法律に関することは士業ではないので詳しくは説明できません。

相続税や遺言書の作成など、しっかりとルールを守らないといけないものに関しては、あらかじめプロに相談して確実な情報を手に入れるようにしましょう。

そこでおすすめなのが、自治体や葬儀社などが開催している「終活相談会」に参加することです。

終活相談会は開催している団体によって内容が異なりますが、終活のハウツーや、時間制限付きで弁護士や税理士などプロに相談できるようになっていることがあります。

弁護士や税理士への相談については、終活に限定せず自治体や法テラスなどが開催する時間制限や回数制限付きの無料相談会を利用してみましょう。

無料で利用できますが時間が限られているので、事前に何についてアドバイスをもらいたいのかメモを書いていくことをおすすめします。

他には実際に遺品整理士や生前整理アドバイザーなど、終活のプロが在籍する会社に依頼して、プロと一緒に終活を進める方法もあります。

この場合かかる費用については、部屋の間取りに応じて物量が異なるので一概には言い切れませんが、基本的な不用品の処分であれば3LDKで17万円〜が相場でしょう。

プロの業者に依頼することで、不用品の処分の際にスタッフがすべて対応してくれる他に、業者によってはハウスクリーニングや原状回復など幅広いサービスを受けることができます。

まとめ

終活は高齢者の方だけではなく、20代や30代といった若い世代の方も取り組んでいます。

終活は悪い言葉を使えば「死に支度」と呼ばれることもありますが、私は終活を行うことで残された人生をより豊かにできると考えています。

インターネット上で終活の始め方を調べると、万人受けする情報だけが散見されますが、大切なのはご自身に合った終活のやり方を見つけることです。

この記事では私が終活のときに行ったことについて紹介しましたが、あくまで参考程度にとどめて、「自分なりの終活」を見つけてみましょう。

そして、終活では「前向きな気持ちで進めること」「無理をしないこと」「悩んだらプロに相談すること」の3つが重要です。

特に弁護士や税理士への相談は、自治体や各士業団体が無料相談会を実施していることが多いので、詳細を確認の上利用してみてもいいと思います。

これからの人生を豊かにするために、この記事があなたの終活のお役に立つことができれば幸いです。

※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。

この記事を書いた人